ペットフードの種類(目的別の分類)

ペットフードは給与の目的によって4つに分類される。①総合栄養食=そのフードと水だけで必要な栄養がとれる『毎日の主食』。表示にはAAFCO基準に基づく試験(分析試験または給与試験)の裏づけが必要。②間食(おやつ)=しつけ・ご褒美用で、1日のエネルギーの20%以内が目安。③療法食=特定の病気の管理用で、獣医師の指導のもとで使う。④その他の目的食(一般食・副食・栄養補完食など)=上の3つに当てはまらないもので、それ単体では主食にできない。日本ではペットフード公正取引協議会が表示のルールを定めている。

1ペットフードの4つの目的別分類

ペットフードは給与の目的によって『総合栄養食・間食(おやつ)・療法食・その他の目的食』の4つに分類される。毎日の主食にできるのは『総合栄養食』だけ。日本ではペットフード公正取引協議会が表示のルールを定めている。

ペットフードは給与目的で『総合栄養食・間食(おやつ)・療法食・その他の目的食』の4つに分類され、毎日の主食にできるのは総合栄養食だけである。日本ではペットフード公正取引協議会が表示のルールを定めている。

市販のペットフードは、見た目(ドライ/ウェット)だけでなく、『何のために与えるか(給与目的)』によって分類される。

日本では『ペットフード公正取引協議会』が表示のルールを定めており、目的によって次の4つに分けられる。

①総合栄養食 … 毎日の主食。

②間食(おやつ・スナック)… しつけやご褒美。

③療法食 … 病気の管理用。

④その他の目的食(一般食・副食・栄養補完食など)。

このうち、そのフードと水だけで毎日の食事をまかなえるのは『総合栄養食』だけである。

次の各セクションで個別に見ていく。

2総合栄養食(毎日の主食)とAAFCO基準

総合栄養食は、そのフードと水を与えていれば必要な栄養素がとれるように作られた『毎日の主食』。表示するには、AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準に基づく試験(成分の分析試験、または実際に与える給与試験)で証明されている必要がある。

総合栄養食とは、『そのフードと新鮮な水を与えていれば、その成長段階で必要とされる栄養素がすべてとれる』ように作られたフードで、毎日の主要な食事(主食)として与えることを目的とする。

『総合栄養食』と表示するには、根拠が必要である。

日本のペットフード公正取引協議会は、アメリカの『AAFCO(米国飼料検査官協会)』が定める栄養基準を採用しており、この基準を満たすことを、・成分の『分析試験』(栄養素の量を分析して基準を満たすか確認)・実際に動物に与える『給与試験(フィーディングトライアル)』のいずれかで証明したものが『総合栄養食』と表示できる。

また、総合栄養食はどの成長段階(ライフステージ)向けかが示されており、対象に合ったものを選ぶ。

3間食(おやつ)と、その他の目的食

間食(おやつ・スナック)は、しつけ・ご褒美・コミュニケーション用で、栄養補給が主目的ではない。与えすぎ防止のため、1日のエネルギー所要量の20%以内が目安。『その他の目的食』(一般食・副食・栄養補完食など)は4分類の残りで、それ単体では主食にできない。

【間食(おやつ・スナック)】しつけ・ご褒美・飼い主とのコミュニケーションのために、限られた量を与えることを意図したフード。

栄養補給が主目的ではないため、与えすぎると総合栄養食の摂取量が減ったり肥満になったりする。

給与の目安は、原則として1日のエネルギー所要量の『20%以内』とされる。

【その他の目的食】総合栄養食・間食・療法食のいずれにも当てはまらないフードで、『一般食』『副食』『栄養補完食』『カロリー補給食』などと表示される。

特定の栄養やカロリーの補給、嗜好性アップなどが目的で、多くは主食(総合栄養食)やトッピングと『一緒に与える』ことを前提にしている。

『一般食』『副食』だけを主食として与え続けると栄養が偏るため、主食には総合栄養食を選ぶことが基本になる。

4療法食(病気の管理用)

療法食は、特定の病気の管理・治療の補助のために栄養成分を調整したフードで、獣医師の指導(診断)のもとで使う。健康な動物や別の病気の動物に自己判断で長期に与えるのは適切でない。

療法食は、特定の病気の治療を補助する目的で、フード中の栄養成分の量や比率を病気に合わせて調整したものである。

たとえば、腎臓病ではタンパク質・リンを制限、心臓病ではナトリウムを制限、尿石症ではミネラルを調整、というように、病気ごとに設計が異なる(疾患別の食事療法は別レッスン参照)。

療法食は『獣医師の診断・指導のもとで、その病気に合ったものを使う』のが原則で、健康な動物や別の病気の動物に飼い主の自己判断で長期に与えるのは適切でない。

動物看護師は、療法食の目的や切り替え方(数日かけて少しずつ移行する)、続けることの大切さを飼い主に説明する役割を担う。

5フードを選ぶときの基本と看護

主食には、その動物のライフステージに合った『総合栄養食』を選ぶのが基本。おやつは1日20%以内に抑え、療法食は獣医師の指導で使う。表示(目的・対象ライフステージ・原材料・賞味期限)を確認し、飼い主に与え方を指導するのが看護の役割。

フード選びの基本は、『主食はその動物のライフステージに合った総合栄養食』『おやつは少なめ(1日のエネルギーの20%以内)』『療法食は獣医師の指導のもとで』である。

パッケージの表示を確認するときのポイントは、目的(総合栄養食か、間食か、その他か)、対象のライフステージ、原材料、成分、賞味期限など。

動物看護師は、飼い主がフードの種類を正しく理解し、主食・おやつ・療法食を適切に使い分けられるよう説明する役割を担う。

とくに『一般食(その他の目的食)を主食と勘違いして与え続ける』ことによる栄養の偏りは、飼い主指導で防げる重要なポイントである。

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