[{"data":1,"prerenderedAt":-1},["ShallowReactive",2],{"lesson-nursing-surgical-asepsis":3},{"id":4,"category_id":5,"slug":6,"title":7,"summary":8,"sort_order":4,"is_published":9,"sections":10,"question_ids":49,"created_at":58},73,2,"nursing-surgical-asepsis","手術時手洗いと滅菌手袋の装着","手術部位感染（SSI）を防ぐための無菌操作のうち、術者の手指と術野の準備に注目する。ポビドンヨードとクロルヘキシジンによる術野皮膚消毒の違い、手術時手洗いの3方式（スクラブ法・ラビング法・ツーステージ法）、滅菌手袋の装着法（オープン法・クローズド法）、そして清潔野を汚染しない無菌操作の基本原則を整理する。",true,[11,20,26,31,37,43],{"id":12,"sort_order":13,"heading":14,"key_point":15,"body":16,"figure_svg":17,"figure_url":18,"figure_caption":19},412,0,"術野の皮膚消毒（ポビドンヨードとクロルヘキシジン）","手術部位（術野）の皮膚消毒には、ポビドンヨードとクロルヘキシジン（グルコン酸クロルヘキシジン）が代表的に使われる。どちらも皮膚・術野用の消毒薬で、芽胞には無効。中心から外側へ円を描くように消毒するのが原則。","手術では、切開する部位の皮膚（術野）をあらかじめ消毒し、皮膚常在菌による手術部位感染（SSI）を防ぐ。術野の皮膚消毒に用いられる代表的な薬剤が、ポビドンヨード（ヨード系）とクロルヘキシジン（グルコン酸クロルヘキシジン）である。ポビドンヨードは細菌・ウイルス・真菌に幅広く有効で、皮膚への刺激が比較的少ない一方、茶色く着色して術野が見えにくくなり、血液など有機物があると効果が落ちる（失活する）。クロルヘキシジンは速効性があり消毒効果が持続しやすく、血液や血清タンパクで失活しにくいのが利点だが、まれに皮膚炎やアレルギーを起こすことがあり、目や耳・粘膜への使用は避ける。どちらも皮膚・術野に使う消毒薬で、芽胞には効かない点は共通している。消毒は、切開予定部位（最も清潔にしたい中心）から外側へ向かって円を描くように広げ、一度外側に触れた綿球を中心に戻さないのが原則である。","\u003Csvg viewBox=\"0 0 680 356\" xmlns=\"http:\u002F\u002Fwww.w3.org\u002F2000\u002Fsvg\" role=\"img\" aria-label=\"術野の皮膚消毒の概念図。中心の切開予定部位から外側へ円を描くように消毒し、ポビドンヨードとクロルヘキシジンの特徴を示す。\">\n  \u003Cdefs>\n    \u003Cmarker id=\"ar\" markerWidth=\"9\" markerHeight=\"9\" refX=\"6\" refY=\"3\" orient=\"auto\">\n      \u003Cpath d=\"M0,0 L6,3 L0,6 Z\" fill=\"#9AA0A6\"\u002F>\n    \u003C\u002Fmarker>\n  \u003C\u002Fdefs>\n  \u003Crect x=\"0\" y=\"0\" width=\"680\" height=\"356\" fill=\"#FBFBFA\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"20\" y=\"28\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"14\" font-weight=\"bold\" fill=\"#2B2B2B\">術野の皮膚消毒（ポビドンヨード／クロルヘキシジン）\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Ccircle cx=\"155\" cy=\"178\" r=\"100\" fill=\"none\" stroke=\"#D9D2C7\" stroke-width=\"1.5\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"155\" cy=\"178\" r=\"68\" fill=\"none\" stroke=\"#D9D2C7\" stroke-width=\"1.5\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"155\" cy=\"178\" r=\"38\" fill=\"none\" stroke=\"#D9D2C7\" stroke-width=\"1.5\"\u002F>\n  \u003Cpath d=\"M177,178 A 28,28 0 0 1 155,213 A 42,42 0 0 1 105,178 A 56,56 0 0 1 155,115 A 70,70 0 0 1 233,178 A 84,84 0 0 1 155,270 A 96,96 0 0 1 55,178\" fill=\"none\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"2\" marker-end=\"url(#ar)\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"155\" cy=\"178\" r=\"22\" fill=\"#3B8C6E\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"155\" y=\"182\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#ffffff\">切開部\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"155\" y=\"300\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">中心（切開予定部位）から外側へ円を描く\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"320\" y=\"64\" width=\"330\" height=\"104\" rx=\"6\" fill=\"#ffffff\" stroke=\"#E3DFD8\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"320\" y=\"64\" width=\"6\" height=\"104\" rx=\"3\" fill=\"#B5762A\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"336\" y=\"90\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"13\" font-weight=\"bold\" fill=\"#2B2B2B\">ポビドンヨード（ヨード系）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"336\" y=\"112\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">・細菌・ウイルス・真菌に広く有効\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"336\" y=\"133\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">・茶色く着色し、有機物で失活しやすい\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"336\" y=\"154\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">・皮膚への刺激は比較的少ない\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"320\" y=\"182\" width=\"330\" height=\"104\" rx=\"6\" fill=\"#ffffff\" stroke=\"#E3DFD8\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"320\" y=\"182\" width=\"6\" height=\"104\" rx=\"3\" fill=\"#3B6FB5\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"336\" y=\"208\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"13\" font-weight=\"bold\" fill=\"#2B2B2B\">クロルヘキシジン\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"336\" y=\"230\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">・速効性があり消毒効果が持続しやすい\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"336\" y=\"251\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">・血液・血清タンパクで失活しにくい\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"336\" y=\"272\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">・目・耳・粘膜への使用は避ける\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"312\" width=\"630\" height=\"34\" rx=\"6\" fill=\"#F1EFEA\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"36\" y=\"334\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">共通：どちらも皮膚・術野用の消毒薬で、芽胞には無効。外側に触れた綿球は中心へ戻さない。\u003C\u002Ftext>\n\u003C\u002Fsvg>",null,"術野の皮膚消毒は切開予定部位（中心）から外側へ円を描くように広げ、外側に触れた綿球は中心へ戻さない。ポビドンヨードは着色し有機物で失活しやすく、クロルヘキシジンは持続性が高く有機物で失活しにくい（両者とも芽胞には無効）。",{"id":21,"sort_order":22,"heading":23,"key_point":24,"body":25,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},413,1,"手術時手洗いの目的と3つの方法","手術時手洗いの目的は、手指の通過菌を除去し、常在菌をできるだけ減らして手術中の再増殖を抑えること。方法には、スクラブ法・ラビング法・両者を組み合わせるツーステージ法がある。","手術時手洗い（surgical scrub）は、日常の手洗いよりも厳重に行う手指消毒で、手袋が破れても術野を汚染しないように、手指から前腕までの菌を減らすことが目的である。皮膚には、一時的に付着する『通過菌（一過性微生物）』と、もとから棲んでいる『常在菌』があり、手術時手洗いでは通過菌を確実に除去し、常在菌をできるだけ減らして、長い手術の間も菌が増えにくい状態をつくる。代表的な方法は3つある。1つ目は消毒薬入りの洗浄剤とブラシなどで洗う『スクラブ法』、2つ目は水を使わず擦式（さっしき）アルコール製剤をすり込む『ラビング法』、3つ目はスクラブ法のあとにラビングを行う『ツーステージ法』である。なお、スクラブ法とラビング法では、手術部位感染の発生率に明らかな差はないと報告されており、皮膚への負担が少ないラビング法やツーステージ法が広く使われるようになっている。",{"id":27,"sort_order":5,"heading":28,"key_point":29,"body":30,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},414,"スクラブ法（ブラシを使う手洗い）","スクラブ法は、消毒薬（ポビドンヨードやクロルヘキシジンを含むスクラブ剤）とブラシを使い、手指から前腕を洗浄・消毒して流水で洗い流す古くからの方法。指先を最も清潔に保ち、洗い終えた手は下げない。","スクラブ法は、古くから行われてきた手術時手洗いで、消毒薬を含んだスクラブ剤（ポビドンヨードスクラブやクロルヘキシジンスクラブなど）を用い、ブラシを使って手指から前腕までをこすり洗いする方法である。手順としては、まず指先・爪の中をブラシでていねいに洗い、手指から前腕に向かって洗い進める。洗い終えたら、指先を上・肘を下にして手を立て、水が前腕から肘へ流れ落ちるようにして流水ですすぐ。こうすると、最も清潔にしたい指先に汚れた水が戻ってこない。ブラシで強くこすりすぎると皮膚が荒れ、かえって菌が増えやすくなるため、近年は爪周囲だけブラシを使い、手のひらや前腕は揉み洗いにする方法も増えている。洗浄後は手を胸の高さに保ち、腰より下に下げたり周囲の物に触れたりしないようにして、清潔な状態を保ったまま手術室へ入る。",{"id":32,"sort_order":33,"heading":34,"key_point":35,"body":36,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},415,3,"ラビング法（擦式アルコールをすり込む手洗い）","ラビング法は、ブラシや流水を使わず、速乾性の擦式アルコール製剤（クロルヘキシジン配合など）を手指から前腕にすり込んで乾かす方法。ウォーターレス法とも呼ばれ、皮膚への負担が少なく速い。事前に目に見える汚れは落としておく。","ラビング法（擦式手指消毒）は、ブラシや流水を使わずに、速乾性の擦式アルコール製剤（消毒用アルコールにクロルヘキシジンなどを配合したもの）を、手指から前腕に十分量すり込み、自然乾燥させる方法である。水を使わないことから『ウォーターレス法』とも呼ばれる。アルコールの速効性により短時間で高い消毒効果が得られ、ブラシでこすらないため皮膚が荒れにくいという利点がある。ただしアルコールは芽胞には効かず、目に見える汚れ（有機物）があると効果が落ちるため、手洗い（石けんと流水）であらかじめ汚れを落とし、手をよく乾かしてからすり込むのが原則である。すり込むときは、指先・爪の周囲・指の間・親指・手首から前腕まで、塗り残しがないように行い、製剤が乾くまで手を振ったりふき取ったりしない。",{"id":38,"sort_order":39,"heading":40,"key_point":41,"body":42,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},416,4,"滅菌手袋の装着（オープン法とクローズド法）","手術時手洗いのあと、滅菌ガウンを着て滅菌手袋をはめる。装着法には、素手の指先を出して手袋をはめるオープン法と、ガウンの袖口から手を出さずにはめるクローズド法がある。無菌性が高いのはクローズド法。","手術時手洗いを終えたら、滅菌ガウンを着用し、滅菌手袋を装着する。装着のしかたには大きく2つの方式がある。オープン法（オープングローブ法）は、ガウンの袖口から素手の指先を出した状態で手袋をはめる方法で、処置や小手術など簡便さが求められる場面で使われる。クローズド法（クローズドグローブ法）は、ガウンを着たあと手を袖口から外に出さず、袖の中に手を入れたまま手袋をつかんで装着し、最後に袖口を手袋の中へ通す方法である。クローズド法では、素手が手袋やガウンの外面（清潔面）に直接触れないため汚染のリスクが低く、無菌性が高い。そのため手術室での手袋装着はクローズド法が主流である。手袋は外側（清潔面）を素手で触らないこと、装着後は手を胸の高さに保ち、清潔野（おへそから上・胸の前）より外には出さないことが大切である。",{"id":44,"sort_order":45,"heading":46,"key_point":47,"body":48,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},417,5,"清潔（無菌）操作の原則","清潔（滅菌された側）と不潔（それ以外）を区別し、清潔なものは清潔なものとだけ触れさせる。手は胸の高さに保ち、清潔野に背を向けない、濡れた布は不潔とみなす（ストライクスルー）など、基本ルールを守ることがSSI予防につながる。","手洗い・手袋装着が正しくできても、その後の動きで清潔を保てなければ意味がない。無菌操作（清潔操作）では、滅菌されている『清潔』な部分と、それ以外の『不潔』な部分をはっきり区別し、清潔なものは清潔なものとだけ接触させる。具体的には、滅菌手袋をした手は胸からおへその高さ（清潔野）に保ち、腰より下に下げない・腕を組まない・清潔野に背中を向けないようにする。滅菌ドレープや覆布が濡れると、その湿った部分を通して下の不潔面の菌が表面に染み出る『ストライクスルー（ウィッキング）』が起こるため、濡れた布は不潔とみなす。清潔な人どうしがすれ違うときは向かい合うか、清潔野どうしを向け合って通る。清潔か不潔か判断に迷ったものは、すべて不潔として扱うのが安全側の原則である。これらの基本を術者・助手・器械出し・外回りがチームで守ることが、手術部位感染（SSI）の予防につながる。",[50,51,52,53,54,55,56,57],299,300,301,302,303,304,305,306,"2026-07-28T12:02:18.891604"]