1術野の皮膚消毒(ポビドンヨードとクロルヘキシジン)
手術部位(術野)の皮膚消毒には、ポビドンヨードとクロルヘキシジン(グルコン酸クロルヘキシジン)が代表的に使われる。どちらも皮膚・術野用の消毒薬で、芽胞には無効。中心から外側へ円を描くように消毒するのが原則。
手術では、切開する部位の皮膚(術野)をあらかじめ消毒し、皮膚常在菌による手術部位感染(SSI)を防ぐ。
術野の皮膚消毒に用いられる代表的な薬剤が、ポビドンヨード(ヨード系)とクロルヘキシジン(グルコン酸クロルヘキシジン)である。
ポビドンヨードは細菌・ウイルス・真菌に幅広く有効で、皮膚への刺激が比較的少ない一方、茶色く着色して術野が見えにくくなり、血液など有機物があると効果が落ちる(失活する)。
クロルヘキシジンは速効性があり消毒効果が持続しやすく、血液や血清タンパクで失活しにくいのが利点だが、まれに皮膚炎やアレルギーを起こすことがあり、目や耳・粘膜への使用は避ける。
どちらも皮膚・術野に使う消毒薬で、芽胞には効かない点は共通している。
消毒は、切開予定部位(最も清潔にしたい中心)から外側へ向かって円を描くように広げ、一度外側に触れた綿球を中心に戻さないのが原則である。