医療廃棄物とバイオハザードマーク

血液や体液などで汚染された感染性廃棄物は、性状によって分けて捨てる。その目印が赤・橙(オレンジ)・黄の3色のバイオハザードマーク。赤=液状・泥状(血液・体液)、橙=固形状(汚染されたガーゼなど)、黄=鋭利なもの(注射針・メス)という色分けと、容器の選び方・針刺し事故の防止までを、図ではなく文章で読んで学ぶ。

1感染性廃棄物とバイオハザードマーク

血液や体液で汚染された感染性廃棄物は、ふつうのゴミと分けて処理する必要がある。その目印がバイオハザードマークで、廃棄物の性状によって赤・橙(オレンジ)・黄の3色に分けられる。

感染性廃棄物のバイオハザードマークは、廃棄物の性状に応じて赤(液状・泥状の血液や体液)・橙(固形状の汚染ガーゼや手袋)・黄(鋭利な注射針やメス)の3色に分けられる。色を見れば中身の性状がわかり、安全な分別・処理につながる。

動物病院では、血液・体液や、それらが付着した器材など、感染のおそれがある廃棄物(感染性廃棄物)が出る。

これらは、家庭の一般ゴミと同じには捨てられず、決められた方法で分別・処理しなければならない。

感染性廃棄物であることを示す目印が、バイオハザードマークである。

バイオハザードマークは、廃棄物の性状(どんな状態か)によって、赤色・橙色(オレンジ)・黄色の3色に分けて使われる。

色を見れば中身の性状がわかるようになっており、安全な取り扱い・処理のために重要である。

2赤色マーク(液状・泥状)

赤色のバイオハザードマークは、液状・泥状の感染性廃棄物を表す。血液・血清・体液などが該当し、液もれを防ぐためプラスチック製などの密閉できる容器に入れる。

赤色のバイオハザードマークは、液状・泥状の感染性廃棄物に使う。

具体的には、血液、血清、血液製剤、体液など、流れる・どろどろした状態のものが該当する。

液体が漏れるのを防ぐため、これらはプラスチック製などの、しっかり密閉できる容器に入れて保管・処理する。

『赤=液状・泥状(血液・体液)、容器はプラスチック(密閉)』と覚える。

3橙色(オレンジ)マーク(固形状)

橙色(オレンジ)のバイオハザードマークは、血液や汚染物が付着した固形状のものを表す。血液のついたガーゼ・紙くず・手袋・おむつなどが該当し、ビニール袋などに入れて保管する。

橙色(オレンジ)のバイオハザードマークは、固形状の感染性廃棄物に使う。

血液や汚染物が付着した固形のもので、たとえば血液のついたガーゼ、紙くず、使い捨て手袋、汚染されたおむつなどが該当する。

これらは、ビニール袋などに入れて保管・処理する。

『橙=固形状(血液などが付着したガーゼ・紙くずなど)』と覚える。

4黄色マーク(鋭利なもの)

黄色のバイオハザードマークは、血液や汚染物が付着した鋭利なものを表す。注射針・メス(刃)・割れたガラス片などが該当し、刺さったり貫通したりしない、丈夫な(耐貫通性の)専用容器に入れる。

黄色のバイオハザードマークは、鋭利な(とがった・刃のある)感染性廃棄物に使う。

血液や汚染物が付着した鋭利なもので、注射針、メス(刃)、割れたガラスの破片などが該当する。

これらは、刺さったり容器を突き破ったりしないよう、丈夫で貫通しにくい(耐貫通性の)専用の容器に入れる。

鋭利物はけがや針刺し事故の危険が大きいため、3色のなかでもとくに取り扱いに注意する。

『黄=鋭利物(針・メス)、丈夫な耐貫通容器』と覚える。

5廃棄物の分別・処理と看護

感染性廃棄物は性状ごとに正しいマーク・容器へ分別する。とくに注射針は、針刺し事故を防ぐため使用後にキャップを戻さず(リキャップ禁止)、その場で耐貫通容器へ廃棄する。保管場所は表示し、関係者以外が触れないようにする。

感染性廃棄物の処理では、まず性状(液状・固形・鋭利)に合わせて、正しい色のマークと容器に分別することが基本となる。

とくに重要なのが鋭利物(黄色)の扱いで、注射針は使用後にキャップを戻そうとして自分の指を刺す『針刺し事故』が起こりやすい。

これを防ぐため、使用後の針はキャップを戻さず(リキャップ禁止)、その場ですぐ耐貫通性の専用容器へ捨てる。

また、感染性廃棄物の保管場所には、感染性廃棄物であることがわかる表示をし、関係者以外が触れないように管理する。

動物看護師は、これらの分別・廃棄を正しく行い、自分や周囲の感染・けがを防ぐ役割をもつ。

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