1聴診器 ― 膜面とベル面の使い分け
要点聴診器はチェストピース・チューブ・耳管部からなる。チェストピースには膜面(ダイアフラム面)とベル面の2つの面があり、膜面は中〜高音域(呼吸音・腸蠕動音・心音など)の聴取に、ベル面は低音域(低音性の異常心音など)の聴取に向く。
聴診器は、体に当てて音を集めるチェストピース、音を伝えるチューブ(導管)、耳に入れる耳管部の3つの部分からなる。
多くの聴診器のチェストピースには、2つの面がある。
1つは膜面(ダイアフラム面)で、薄い振動板が音を集める。
中〜高音域の音を聴くのに向いており、呼吸音・腸蠕動音・心音など、幅広い聴取に使われる。
もう1つはベル面で、低音域の音を聴くのに向いている。
ベル面を体表に強く押し当てすぎると、皮膚がふたたび振動板のように働いてしまい、低音域が伝わりにくくなるため、そっと当てるのがコツである。
動物看護では、心音・肺音・腸蠕動音の聴取や、血圧測定(コロトコフ音の聴取)など、さまざまな場面で聴診器を使う。