1炎症のしくみ(アラキドン酸カスケード)と抗炎症薬の2タイプ
炎症のもとになる物質は、細胞膜のリン脂質→(ホスホリパーゼA2)→アラキドン酸→(シクロオキシゲナーゼ=COX)→プロスタグランジン、→(リポキシゲナーゼ)→ロイコトリエン、という流れで作られる。抗炎症薬には、上流のホスホリパーゼA2を抑える『ステロイド系(SAID)』と、COXを抑える『非ステロイド系(NSAID)』の2タイプがある。
炎症(腫れ・痛み・発熱など)を引き起こす物質は、細胞膜の成分から段階的に作られる。
この流れを『アラキドン酸カスケード』という。
①炎症の刺激で『ホスホリパーゼA2』という酵素が活性化し、細胞膜のリン脂質から『アラキドン酸』が遊離する。
②アラキドン酸は、『シクロオキシゲナーゼ(COX)』という酵素によって『プロスタグランジン(PG)』(痛み・発熱・炎症を起こす)に、『リポキシゲナーゼ』という酵素によって『ロイコトリエン』(炎症・アレルギーに関わる)に変えられる。
炎症を抑える薬(抗炎症薬)は、このカスケードのどこをブロックするかで2つに分けられる。
・ステロイド系抗炎症薬(SAID):上流のホスホリパーゼA2を抑える。
・非ステロイド系抗炎症薬(NSAID):下流のCOXを抑える。
どこを止めるかの違いが、効き方と副作用の違いにつながる。