1前酸素化(プレオキシジネーション)
前酸素化は、麻酔導入の前にマスクなどで酸素を十分に吸わせておくこと。導入後に無呼吸になっても、血液の酸素飽和度(SpO2)が下がり始めるまでの余裕(時間)を延ばし、低酸素血症に陥る危険を減らす目的で行う。
前酸素化(プレオキシジネーション)は、麻酔の導入を始める前に、マスクなどで高濃度の酸素をしばらく吸わせておく操作である。
麻酔導入の直後は、薬の作用で自発呼吸が止まる(無呼吸になる)ことがあり、その間は新しい酸素が肺に入ってこない。
あらかじめ前酸素化をしておくと、肺や血液に酸素を多くためた状態をつくれるため、無呼吸になっても血液の酸素飽和度(SpO2)が下がり始めるまでの時間を延ばすことができる。
これにより、SpO2が急に低下して低酸素血症に陥る危険を減らせる。
そのため前酸素化は、無呼吸が起こる前、すなわち麻酔導入の『前』に行っておくことに意味がある。