1受動免疫と移行抗体(2つの道)
新生子は自分で十分な抗体をつくれないため、母親の抗体をもらって身を守る(受動免疫)。この『移行抗体』が母から子へ渡る道は2つ——①妊娠中に胎盤を通って渡る道、②生後に初乳を飲んで腸から吸収する道。どちらが主役かは動物種でちがう。
生まれたばかりの新生子(子犬・子猫・子牛など)は、自分の免疫がまだ未熟で、十分な抗体を自分でつくることができない。
そこで、母親がつくった抗体を分けてもらうことで、最初の数週間〜数か月を感染から守る。
これを受動免疫といい、もらう抗体を『移行抗体(母子免疫)』という。
母親の抗体が子へ渡る道は、大きく2つある。
1つ目は、妊娠中に『胎盤』を通って、母体の血液から胎子へ抗体が渡る道である。
2つ目は、生後に母親の最初の乳『初乳(しょにゅう)』を飲み、それを腸から吸収して抗体を取り込む道である。
重要なのは、この2つの道のうちどちらが主役になるかが、胎盤の型(前のレッスンで学んだ帯状・盤状・散在性など)によって動物種ごとに大きく異なる、という点である。