[{"data":1,"prerenderedAt":-1},["ShallowReactive",2],{"lesson-micro-gram-stain":3},{"id":4,"category_id":5,"slug":6,"title":7,"summary":8,"sort_order":4,"is_published":9,"sections":10,"question_ids":43,"created_at":51},143,3,"micro-gram-stain","グラム染色と細菌の分類（陽性・陰性）","グラム染色は、細菌を細胞壁の構造の違いによって染め分ける、細菌分類の基本となる染色法。厚いペプチドグリカン層をもつ菌は紫色に染まり『グラム陽性菌』、薄いペプチドグリカン層と外膜をもつ菌は赤色に染まり『グラム陰性菌』と呼ぶ。陽性菌には大多数の球菌（ブドウ球菌・レンサ球菌）や、炭疽菌・破傷風菌・ボツリヌス菌・ウェルシュ菌・ジフテリア菌・リステリアなどがある。陰性菌には大腸菌・サルモネラ・緑膿菌・淋菌などの腸内細菌科や桿菌が多い。細胞壁をもたないマイコプラズマはグラム染色で染まらず、結核菌などの抗酸菌は別の染色（チール・ネールゼン染色）を用いる。",true,[11,20,26,32,37],{"id":12,"sort_order":13,"heading":14,"key_point":15,"body":16,"figure_svg":17,"figure_url":18,"figure_caption":19},791,0,"グラム染色とは（目的と染め分け）","グラム染色は、細菌を細胞壁の構造の違いによって2つに染め分ける、細菌分類の基本となる染色法。紫色に染まる菌を『グラム陽性菌』、紫が脱色されて（対比染色で）赤色になる菌を『グラム陰性菌』という。どちらに染まるかで、菌の種類の見当づけや治療薬の選択に役立つ。","グラム染色は、デンマークのグラムが考案した、細菌を分類するための基本的な染色法である。細菌の『細胞壁』の構造の違いが、染まり方（染色性）の大きな違いとして現れることを利用する。操作の流れは、まずクリスタルバイオレット（紫の色素）で全体を染め、ヨウ素で固定し、アルコール（エタノール）で脱色し、最後にサフラニン（赤の色素）で対比染色する。このとき、紫の色素が脱色されずに残って『紫色』に見える菌を『グラム陽性菌』、紫が抜けて対比染色の『赤色』に見える菌を『グラム陰性菌』と呼ぶ。グラム染色で陽性か陰性かを知ることは、原因菌の見当をつけたり、効きやすい抗菌薬を選んだりするうえで重要な手がかりになる。","\u003Csvg viewBox=\"0 0 720 470\" xmlns=\"http:\u002F\u002Fwww.w3.org\u002F2000\u002Fsvg\" role=\"img\" aria-label=\"グラム陽性（紫）・陰性（赤）と球菌・桿菌を組み合わせた2×2分類マトリクスと代表菌\">\n  \u003Crect x=\"0\" y=\"0\" width=\"720\" height=\"470\" fill=\"#FBFBFA\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"26\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"16\" fill=\"#2B2B2B\">グラム染色による細菌の分類（陽性\u002F陰性 × 球菌\u002F桿菌）\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"10\" y=\"45\" width=\"130\" height=\"50\" fill=\"#fff\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"75\" y=\"66\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">細胞壁の違い\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"75\" y=\"82\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">／ 形態\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"150\" y=\"45\" width=\"270\" height=\"50\" fill=\"#fff\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"222\" cy=\"70\" r=\"8\" fill=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"285\" y=\"75\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"14\" fill=\"#2B2B2B\">球菌（丸い形）\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"430\" y=\"45\" width=\"270\" height=\"50\" fill=\"#fff\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"470\" y=\"63\" width=\"30\" height=\"12\" rx=\"6\" fill=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"565\" y=\"75\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"14\" fill=\"#2B2B2B\">桿菌（棒状）\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"10\" y=\"100\" width=\"130\" height=\"172\" fill=\"#7558B2\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"75\" y=\"182\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"14\" fill=\"#ffffff\">グラム陽性\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"75\" y=\"204\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"13\" fill=\"#ffffff\">（紫）\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"10\" y=\"278\" width=\"130\" height=\"172\" fill=\"#E0533F\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"75\" y=\"360\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"14\" fill=\"#ffffff\">グラム陰性\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"75\" y=\"382\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"13\" fill=\"#ffffff\">（赤）\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"150\" y=\"100\" width=\"270\" height=\"172\" fill=\"#fff\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"270\" cy=\"140\" r=\"9\" fill=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"289\" cy=\"136\" r=\"9\" fill=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"300\" cy=\"150\" r=\"9\" fill=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"281\" cy=\"155\" r=\"9\" fill=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"262\" cy=\"152\" r=\"9\" fill=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"285\" y=\"210\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"13\" fill=\"#2B2B2B\">ブドウ球菌\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"285\" y=\"235\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"13\" fill=\"#2B2B2B\">レンサ球菌\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"430\" y=\"100\" width=\"270\" height=\"172\" fill=\"#fff\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"520\" y=\"128\" width=\"40\" height=\"13\" rx=\"6\" fill=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"570\" y=\"128\" width=\"40\" height=\"13\" rx=\"6\" fill=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"545\" y=\"150\" width=\"40\" height=\"13\" rx=\"6\" fill=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"565\" y=\"205\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">炭疽菌・破傷風菌\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"565\" y=\"228\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">ボツリヌス菌・ウェルシュ菌\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"565\" y=\"251\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">ジフテリア菌・リステリア\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"150\" y=\"278\" width=\"270\" height=\"172\" fill=\"#fff\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"272\" cy=\"325\" r=\"9\" fill=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"290\" cy=\"325\" r=\"9\" fill=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"285\" cy=\"345\" r=\"9\" fill=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Ccircle cx=\"303\" cy=\"345\" r=\"9\" fill=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"285\" y=\"400\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"13\" fill=\"#2B2B2B\">淋菌（ナイセリア）\u003C\u002Ftext>\n\n  \u003Crect x=\"430\" y=\"278\" width=\"270\" height=\"172\" fill=\"#fff\" stroke=\"#9AA0A6\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"520\" y=\"312\" width=\"40\" height=\"13\" rx=\"6\" fill=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"570\" y=\"312\" width=\"40\" height=\"13\" rx=\"6\" fill=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"545\" y=\"334\" width=\"40\" height=\"13\" rx=\"6\" fill=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"565\" y=\"395\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">大腸菌・サルモネラ・緑膿菌\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"565\" y=\"418\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">その他の腸内細菌科\u003C\u002Ftext>\n\u003C\u002Fsvg>",null,"グラム染色は細菌を細胞壁の違いで陽性（紫）・陰性（赤）に染め分け、さらに球菌・桿菌の形態と組み合わせて4つに大別できる。各枠には本文・要約で挙げた代表菌を示した。",{"id":21,"sort_order":22,"heading":23,"key_point":24,"body":25,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},792,1,"陽性・陰性を分ける細胞壁の違い","染め分けの正体は細胞壁の構造の違い。グラム陽性菌は『厚いペプチドグリカン層』をもち、これが紫の色素を閉じ込めて脱色されにくいため紫色になる。グラム陰性菌は『薄いペプチドグリカン層』の外側に『外膜』をもち、脱色で紫が抜けやすいため、対比染色で赤色になる。『細胞壁（ペプチドグリカン）が厚い＝陽性、薄い＋外膜＝陰性』。","グラム陽性と陰性を分けているのは、細胞壁にある『ペプチドグリカン』という層の厚さと、外膜の有無である。【グラム陽性菌】細胞壁のペプチドグリカン層が『厚い』。この厚い層が、染め込んだ紫の色素（クリスタルバイオレット）をしっかり閉じ込めるため、アルコールで脱色しても紫が抜けず、紫色に見える。【グラム陰性菌】ペプチドグリカン層が『薄く』、その外側に『外膜（リポ多糖などからなる膜）』をもつ。脱色のときに紫の色素が抜けやすいため、最後の赤い対比染色で赤色に見える。つまり『ペプチドグリカンが厚い＝グラム陽性（紫）』『ペプチドグリカンが薄く外膜をもつ＝グラム陰性（赤）』と整理できる。この構造の違いは、染色性だけでなく、菌の性質や抗菌薬の効きやすさにも関係する。",{"id":27,"sort_order":28,"heading":29,"key_point":30,"body":31,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},793,2,"グラム陽性菌の代表（紫）","グラム陽性菌（紫）には、大多数の球菌（ブドウ球菌・レンサ球菌）と、芽胞をつくる桿菌などが含まれる。代表例：ブドウ球菌、レンサ球菌、炭疽菌、破傷風菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌、ジフテリア菌、リステリア。破傷風・ボツリヌス・炭疽・ウェルシュ菌は芽胞をつくる重要な菌。","グラム陽性菌（紫色に染まる）には、次のような菌が含まれる。【球菌】ブドウ球菌（スタフィロコッカス）・レンサ球菌（ストレプトコッカス）など、多くの球菌はグラム陽性。【桿菌】炭疽菌、破傷風菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌（ガス壊疽の原因にもなる）、ジフテリア菌、リステリアなど。このうち炭疽菌・破傷風菌・ボツリヌス菌・ウェルシュ菌は、環境中で生き残る『芽胞（がほう）』をつくる点でも重要である。※結核菌は分類上はグラム陽性側に位置づけられるが、ロウ状の成分に覆われてグラム染色では染まりにくい『抗酸菌』であり、通常はチール・ネールゼン染色という別の染色で確認する（次のセクション参照）。",{"id":33,"sort_order":5,"heading":34,"key_point":35,"body":36,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},794,"グラム陰性菌の代表（赤）","グラム陰性菌（赤）には、大多数の桿菌や腸内細菌科の菌が多い。代表例：大腸菌、サルモネラ、緑膿菌、淋菌、その他の腸内細菌。外膜をもつことが特徴で、外膜の成分（リポ多糖・内毒素）が病原性に関わることもある。","グラム陰性菌（赤色に染まる）には、次のような菌が含まれる。・大腸菌（腸管出血性大腸菌など）・サルモネラ・緑膿菌・淋菌（ナイセリア）・その他の腸内細菌科の菌など腸内に住む桿菌や、環境中の桿菌にはグラム陰性が多い。グラム陰性菌は外膜をもち、その外膜にある『リポ多糖（内毒素・エンドトキシン）』が、発熱やショックなどの強い炎症反応を引き起こすことがある。",{"id":38,"sort_order":39,"heading":40,"key_point":41,"body":42,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},795,4,"グラム染色で染まらない細菌（例外）","すべての細菌がグラム染色で分類できるわけではない。マイコプラズマは『細胞壁（ペプチドグリカン）をもたない』ため、グラム染色では染まらない（陽性でも陰性でもない）。結核菌などの抗酸菌はロウ状成分のため染まりにくく、チール・ネールゼン染色を用いる。スピロヘータも染まりにくい。なお原虫は細菌ではないため、グラム染色の対象ではない。","グラム染色は便利だが、すべての微生物に当てはまるわけではなく、例外がある。【マイコプラズマ】そもそも細胞壁（ペプチドグリカン）を『もたない』細菌なので、細胞壁の違いを利用するグラム染色では染まらない。グラム陽性・陰性のどちらにも分類されない。細胞壁がないため、細胞壁の合成を妨げるタイプの抗菌薬（βラクタム系など）が効きにくい。【抗酸菌】結核菌などの抗酸菌は、ロウ状の脂質に覆われていてグラム染色では染まりにくい。確認には『チール・ネールゼン染色（抗酸菌染色）』という別の染色を用いる。【スピロヘータ】らせん状の細菌で、細くてグラム染色では見えにくいため、暗視野顕微鏡や鍍銀染色などを用いる。【原虫】トキソプラズマなどの原虫は、そもそも細菌ではない（真核生物の単細胞生物）ため、グラム染色で分類する対象ではない。",[44,45,46,47,48,49,50],845,846,847,848,849,850,851,"2026-07-28T12:02:18.891604"]