1グラム染色とは(目的と染め分け)
グラム染色は、細菌を細胞壁の構造の違いによって2つに染め分ける、細菌分類の基本となる染色法。紫色に染まる菌を『グラム陽性菌』、紫が脱色されて(対比染色で)赤色になる菌を『グラム陰性菌』という。どちらに染まるかで、菌の種類の見当づけや治療薬の選択に役立つ。
グラム染色は、デンマークのグラムが考案した、細菌を分類するための基本的な染色法である。
細菌の『細胞壁』の構造の違いが、染まり方(染色性)の大きな違いとして現れることを利用する。
操作の流れは、まずクリスタルバイオレット(紫の色素)で全体を染め、ヨウ素で固定し、アルコール(エタノール)で脱色し、最後にサフラニン(赤の色素)で対比染色する。
このとき、紫の色素が脱色されずに残って『紫色』に見える菌を『グラム陽性菌』、紫が抜けて対比染色の『赤色』に見える菌を『グラム陰性菌』と呼ぶ。
グラム染色で陽性か陰性かを知ることは、原因菌の見当をつけたり、効きやすい抗菌薬を選んだりするうえで重要な手がかりになる。