1アニマルウェルフェア・ライツ・ウェルビーイング
アニマルウェルフェア(動物福祉)は、動物が心身ともに健康で快適に過ごせる状態をめざす考え方。アニマルライツ(動物の権利)は、動物にも人と同様の権利を認める立場。アニマルウェルビーイングは、できるだけ自然な状態で飼育環境を豊かにし、動物がよりよく生きることをめざす考え方。
動物との関わり方を表す言葉には、似ているが意味の異なるものがある。
整理しておく。
アニマルウェルフェア(動物福祉)は、人が動物を利用すること自体は認めたうえで、その動物が心身ともに健康で、できるだけ苦痛やストレスなく快適に過ごせる状態をめざす考え方である。
アニマルライツ(動物の権利)は、動物にも人と同じように権利があると考え、動物を利用すること自体を否定する立場で、動物福祉とは出発点が異なる。
アニマルウェルビーイングは、動物ができるだけ自然な状態で生きられるよう、飼育環境を豊かにして(環境エンリッチメント)、動物がよりよく生きること(前向きな快適さ)をめざす考え方である。
なお、日本でよく使われる『動物愛護』は、動物をかわいがり大切にするという気持ちの面を含む言葉で、科学的に動物の状態を評価しようとする『動物福祉(ウェルフェア)』とは少しニュアンスが異なる。
これらの言葉の違いを押さえておくと、法律や国際基準の理解がしやすくなる。