1上皮組織の分類の考え方
上皮組織は「層の数(単層 or 重層)」と「最表層の細胞の形(扁平・立方・円柱)」の組み合わせで名前がつく。多列上皮は見た目は多層に見えるが実際には一層である。移行上皮は伸縮に特化した特殊型。
上皮組織(epithelium)は身体の表面・体腔の内面・管腔臓器の内面を覆う組織で、防御・分泌・吸収・感覚など多彩な機能を担う。
名称のルールは「層の数」と「細胞の形」の掛け合わせである。
層の数は単層(細胞が一列に並ぶ)と重層(二層以上に積み重なる)に分けられる。
細胞の形は扁平(薄く平たい)・立方(正方形に近い)・円柱(縦長)の3種類がある。
例えば「単層扁平上皮」は一層の薄い細胞が並んだ上皮、「重層扁平上皮」は扁平な細胞が何層にも積み重なった上皮である。
ただし、多列上皮(pseudostratified epithelium)は全細胞が基底膜に接しているので実質は一層だが、細胞の高さが不揃いなため核が複数の高さに並び、多層に見える。
移行上皮(transitional epithelium)は伸縮に応じて細胞の形が変わる特殊型で、尿路に特有の上皮である。