比較動物(イヌ・ネコ以外の愛玩動物)

イヌ・ネコ以外の愛玩動物の多様性と恒温・変温の区別、草食動物(ウサギ・げっ歯類)の常生歯と消化、飛翔に適応した鳥類のからだ、温度管理が要となる変温動物、そしてエキゾチックアニマルの臨床ポイントを図解で理解する。

1愛玩動物の多様性

愛玩動物にはイヌ・ネコのほかウサギ・げっ歯類・フェレット(哺乳類)、鳥類、爬虫類・両生類・魚類がいる。哺乳類・鳥類は恒温、爬虫類・両生類・魚類は変温。

哺乳類・鳥類は恒温、爬虫類・両生類・魚類は変温動物。

愛玩動物(ペット)はイヌ・ネコだけではなく、非常に多様な種が飼われている。

哺乳類ではウサギ・ハムスター・モルモット・フェレットなど、鳥類ではセキセイインコ・オウム・文鳥などが代表的である。

さらに、カメ・トカゲ・ヘビなどの爬虫類、カエルなどの両生類、観賞魚などもペットとして親しまれている。

大きな整理として、哺乳類と鳥類は体温を一定に保つ恒温動物、爬虫類・両生類・魚類は体温が外気温に左右される変温動物である。

この『恒温か変温か』の区別は、飼育管理を考えるうえでの出発点になる。

2草食動物(ウサギ・げっ歯類)

ウサギ・げっ歯類は草食で、歯が一生伸び続ける常生歯をもつ。牧草でかじってすり減らす。盲腸が発達し、食糞で栄養を再吸収する。

草食動物は常生歯を牧草ですり減らす。盲腸が発達し食糞をする。

ウサギやハムスター・モルモットなどのげっ歯類は草食動物で、消化と歯に特徴がある。

これらの動物の歯は一生伸び続ける常生歯で、繊維の多い牧草などをかじることで自然にすり減らしている。

そのため牧草(チモシーなど)が主食として欠かせず、これが不足すると歯のかみ合わせが乱れる原因になる。

また盲腸が発達しており、繊維を発酵分解して栄養を得る。

ウサギなどは盲腸でできた便(盲腸便)を食べ直す食糞によって栄養を再吸収する。

食糞は正常な行動であり、やめさせる必要はない点も押さえておく。

3鳥類の特徴

鳥類は飛ぶために軽量化されている。羽毛をもち、気嚢で効率よく呼吸し、そのうで食べ物を一時ためる。くちばしに歯はなく、卵で増える(卵生)。

羽毛・気嚢・そのう・軽い骨・卵生。飛翔のための体のしくみ。

鳥類のからだは、空を飛ぶことに適応してさまざまな工夫がみられる。

全身は羽毛におおわれ、体温の保持と飛翔に役立っている。

呼吸では肺に加えて気嚢という袋をもち、効率よく酸素を取り込む。

消化管の入口近くには『そのう』があり、食べた物を一時的にためておくことができる。

骨は軽くできており、くちばしには歯がなく食べ物を丸のみする。

さらに鳥類は卵で増える卵生である点も特徴である。

4変温動物(爬虫類・両生類・魚類)と温度管理

爬虫類・両生類・魚類は体温が外気温に左右される変温動物(外温性)。自分で体温を作れないため、飼育では保温・適温維持が最重要。種によりUVBも必要。

変温動物は体温を自分で作れない。飼育環境の温度管理が命綱。

爬虫類・両生類・魚類は、体温が外気温によって変わる変温動物(外温性)である。

恒温動物の哺乳類・鳥類と違い、自分の力で体温を一定に保つことができない。

そのため飼育では温度管理が最も重要で、保温器具を用いて種ごとの適温を保つ必要がある。

温度が低すぎると動かず・食べず、消化もできなくなってしまう。

また、爬虫類の多くは骨の健康のために紫外線(UVB)が必要で、適温・湿度・光の条件は種によって異なるため、飼う前の確認が欠かせない。

5臨床ポイント(エキゾチックアニマル)

ウサギ・げっ歯類の不正咬合(牧草不足)、爬虫類の代謝性骨疾患(カルシウム・UVB不足)、鳥・小動物の飼育環境による不調が代表的。種ごとの適正飼養が基本。

不正咬合・代謝性骨疾患・飼育環境による不調。種ごとの適正飼養が基本。

イヌ・ネコ以外の動物はエキゾチックアニマルと呼ばれ、種ごとに適切な飼養や栄養が大きく異なる。

ウサギ・げっ歯類では、歯が伸びすぎてかみ合わなくなる不正咬合が多く、食欲不振やよだれの原因になる。

牧草不足が一因となる。

爬虫類では、カルシウムや紫外線(UVB)の不足で骨が弱くなる代謝性骨疾患がみられ、温度と光の管理が予防の鍵となる。

鳥や小動物では、温度・湿度・食事の偏りが体調に直結するため、種に合った飼育環境が欠かせない。

これらの動物は体が小さく不調を隠しやすいため、わずかな異変に早めに気づくことが大切である。

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