[{"data":1,"prerenderedAt":-1},["ShallowReactive",2],{"lesson-clinical-vector-borne":3,"learn-categories":54},{"id":4,"category_id":5,"slug":6,"title":7,"summary":8,"sort_order":4,"is_published":9,"sections":10,"question_ids":43,"created_at":53},183,3,"clinical-vector-borne","ベクター媒介の人獣共通感染症","動物由来の感染症（人獣共通感染症）の広がり方には、咬傷・引っかき傷などで直接うつる『直接伝播』と、ダニ・蚊・ノミといった『ベクター（媒介動物）』を介してうつる『間接伝播』がある。どの媒介動物が、どんな病気を運ぶか——ダニ媒介（SFTS・日本紅斑熱・ライム病など）、蚊媒介（デング・日本脳炎・フィラリアなど）、ノミ媒介（ペスト・猫ひっかき病・瓜実条虫など）——を整理する。",true,[11,20,26,32,37],{"id":12,"sort_order":13,"heading":14,"key_point":15,"body":16,"figure_svg":17,"figure_url":18,"figure_caption":19},1001,0,"直接伝播と間接伝播（ベクター媒介）","病原体の広がり方は、大きく直接伝播と間接伝播に分けられる。直接伝播は、咬み傷・引っかき傷や接触などで、感染源から直接病原体が入ること。間接伝播の代表が『ベクター（媒介動物）媒介』で、ダニ・蚊・ノミなどの吸血を介して伝わる。","動物由来の感染症（人獣共通感染症）が広がる経路は、大きく『直接伝播』と『間接伝播』に分けられる。直接伝播は、感染した動物から直接、病原体が体内に入ることをいう。たとえば、咬み傷や引っかき傷から病原体が侵入する（狂犬病・猫ひっかき病など）、感染動物との接触や飛沫で広がる、といったものである。間接伝播は、何かを介して間接的に病原体が運ばれることをいう。その代表が、生き物（媒介動物）が病原体を運ぶ『ベクター媒介』である。ベクター媒介では、ダニ・蚊・ノミなどの吸血する節足動物が、感染した動物の血を吸ってウイルスや細菌・寄生虫を取り込み、別の動物や人を吸血するときにうつす。つまり、『直接伝播＝咬傷・接触などで直接、間接伝播（ベクター媒介）＝ダニ・蚊・ノミなどを介して』と整理できる。","\u003Csvg viewBox=\"0 0 720 336\" xmlns=\"http:\u002F\u002Fwww.w3.org\u002F2000\u002Fsvg\" role=\"img\" aria-label=\"マダニ・蚊・ノミの3つのベクターと、それぞれが媒介する代表的な病気の対応図\">\n  \u003Crect x=\"0\" y=\"0\" width=\"720\" height=\"336\" fill=\"#FBFBFA\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"30\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"15\" fill=\"#2B2B2B\">ベクター（媒介動物）ごとに運ぶ病気（間接伝播）\u003C\u002Ftext>\n  \u003C!-- マダニ -->\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"48\" width=\"210\" height=\"270\" rx=\"8\" fill=\"#fff\" stroke=\"#E0D2C8\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"48\" width=\"210\" height=\"36\" rx=\"8\" fill=\"#8D6E63\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"68\" width=\"210\" height=\"16\" fill=\"#8D6E63\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"125\" y=\"72\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"14\" fill=\"#ffffff\">マダニ（ダニ）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"125\" y=\"108\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#8D6E63\">↓ 運ぶ病気\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"44\" cy=\"133\" r=\"3\" fill=\"#8D6E63\"\u002F>\u003Ctext x=\"56\" y=\"137\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">SFTS\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"44\" cy=\"163\" r=\"3\" fill=\"#8D6E63\"\u002F>\u003Ctext x=\"56\" y=\"167\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">日本紅斑熱\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"44\" cy=\"193\" r=\"3\" fill=\"#8D6E63\"\u002F>\u003Ctext x=\"56\" y=\"197\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">ライム病\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"44\" cy=\"223\" r=\"3\" fill=\"#8D6E63\"\u002F>\u003Ctext x=\"56\" y=\"227\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">バベシア症\u003C\u002Ftext>\n  \u003C!-- 蚊 -->\n  \u003Crect x=\"255\" y=\"48\" width=\"210\" height=\"270\" rx=\"8\" fill=\"#fff\" stroke=\"#CBD9E6\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"255\" y=\"48\" width=\"210\" height=\"36\" rx=\"8\" fill=\"#4A7BA6\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"255\" y=\"68\" width=\"210\" height=\"16\" fill=\"#4A7BA6\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"72\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"14\" fill=\"#ffffff\">蚊\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"108\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#4A7BA6\">↓ 運ぶ病気\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"279\" cy=\"133\" r=\"3\" fill=\"#4A7BA6\"\u002F>\u003Ctext x=\"291\" y=\"137\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">デング熱\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"279\" cy=\"163\" r=\"3\" fill=\"#4A7BA6\"\u002F>\u003Ctext x=\"291\" y=\"167\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">日本脳炎\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"279\" cy=\"193\" r=\"3\" fill=\"#4A7BA6\"\u002F>\u003Ctext x=\"291\" y=\"197\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">マラリア\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"279\" cy=\"223\" r=\"3\" fill=\"#4A7BA6\"\u002F>\u003Ctext x=\"291\" y=\"227\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">犬糸状虫症（フィラリア）\u003C\u002Ftext>\n  \u003C!-- ノミ -->\n  \u003Crect x=\"490\" y=\"48\" width=\"210\" height=\"270\" rx=\"8\" fill=\"#fff\" stroke=\"#EADBC4\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"490\" y=\"48\" width=\"210\" height=\"36\" rx=\"8\" fill=\"#C0873A\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"490\" y=\"68\" width=\"210\" height=\"16\" fill=\"#C0873A\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"595\" y=\"72\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"14\" fill=\"#ffffff\">ノミ\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"595\" y=\"108\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#C0873A\">↓ 運ぶ病気\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"514\" cy=\"133\" r=\"3\" fill=\"#C0873A\"\u002F>\u003Ctext x=\"526\" y=\"137\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">ペスト\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"514\" cy=\"163\" r=\"3\" fill=\"#C0873A\"\u002F>\u003Ctext x=\"526\" y=\"167\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">猫ひっかき病\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ccircle cx=\"514\" cy=\"193\" r=\"3\" fill=\"#C0873A\"\u002F>\u003Ctext x=\"526\" y=\"197\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">瓜実条虫\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"304\" text-anchor=\"middle\" font-family=\"sans-serif\" font-size=\"11\" fill=\"#9AA0A6\">吸血する節足動物が病原体を運ぶ＝ベクター媒介（間接伝播）\u003C\u002Ftext>\n\u003C\u002Fsvg>",null,"ベクター（媒介動物）ごとに媒介する代表的な病気を対応させた図。マダニはSFTS・日本紅斑熱・ライム病・バベシア症、蚊はデング熱・日本脳炎・マラリア・犬糸状虫症（フィラリア）、ノミはペスト・猫ひっかき病・瓜実条虫を運ぶ。",{"id":21,"sort_order":22,"heading":23,"key_point":24,"body":25,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},1002,1,"ベクター（媒介動物）とは","ベクター（媒介動物）とは、病原体を運んで別の宿主にうつす生き物のこと。代表が、吸血する節足動物のダニ・蚊・ノミ。これらは吸血のときに病原体をうつすため、咬まれ（刺され）ないようにする対策が、感染予防に直結する。","ベクター（vector、媒介動物・媒介者）とは、病原体を運んで、別の動物や人（宿主）にうつす生き物のことである。人獣共通感染症で重要なベクターは、吸血する節足動物——マダニ（ダニ）、蚊、ノミなどである。これらは、感染した動物（保有宿主）の血を吸うときに病原体を体内に取り込み、次に別の動物や人を吸血するときに、唾液などを通して病原体をうつす。ベクターによってうつる病気は、媒介する生き物ごとにある程度決まっている。そのため、『どのベクターが、どの病気を運ぶか』をセットで覚えると整理しやすい。また、ベクター媒介の感染症を防ぐには、ベクターに咬まれ（刺され）ないようにすること——ダニ・ノミの予防薬、蚊よけ、草むらでの肌の露出を避けるなど——が、もっとも効果的な対策になる。次に、ダニ・蚊・ノミそれぞれが媒介する代表的な病気を見ていく。",{"id":27,"sort_order":28,"heading":29,"key_point":30,"body":31,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},1003,2,"ダニ媒介感染症","マダニが媒介する代表的な感染症に、SFTS（重症熱性血小板減少症候群）、日本紅斑熱、ツツガムシ病、ライム病、回帰熱、Q熱、野兎病、バベシア症、クリミア・コンゴ出血熱、ダニ媒介脳炎などがある。草むらでの咬着を避けることが予防の基本。","マダニ（やツツガムシ）が媒介する感染症は数が多い。日本でみられる、または重要なものを挙げる。SFTS（重症熱性血小板減少症候群）は、SFTSウイルスによる病気で、発熱・消化器症状・血小板減少を起こし、致死率の高い重要なダニ媒介感染症である。犬・猫も感染し、人へうつることがある。日本紅斑熱（リケッチアによる）、ツツガムシ病（ツツガムシが媒介）は、発熱・発疹・刺し口がみられるリケッチア感染症である。ライム病（ボレリアによる）、回帰熱（ボレリアの一種）、Q熱（コクシエラによる）、野兎病（フランシセラによる）なども、ダニ媒介の人獣共通感染症である。動物の血液寄生では、赤血球に寄生して溶血を起こすバベシア症もマダニが媒介する。海外では、クリミア・コンゴ出血熱や、ダニ媒介脳炎なども重要である。これらは、草むら・やぶなどでマダニに咬まれる（咬着される）ことで感染するため、肌の露出を避ける、ダニの予防薬を使う、咬まれたら無理に引き抜かず受診する、などの対策が大切である。",{"id":33,"sort_order":5,"heading":34,"key_point":35,"body":36,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},1004,"蚊媒介感染症","蚊が媒介する代表的な感染症に、デング熱・チクングニア熱・ジカウイルス感染症・日本脳炎・ウエストナイル熱・黄熱・リフトバレー熱・マラリアなどがある。動物では、犬糸状虫症（フィラリア）も蚊が媒介する。蚊に刺されない対策とフィラリア予防が重要。","蚊が媒介する感染症（蚊媒介感染症）も多い。ウイルスによるものに、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、リフトバレー熱などがある。日本では日本脳炎以外の多くは輸入感染症としてみられるが、デング熱は2014年に国内感染例が報告された。原虫によるものに、マラリア（ハマダラカが媒介）がある。そして、動物（とくに犬）で重要なのが、犬糸状虫症（フィラリア症）である。これは、犬の心臓（肺動脈）に寄生する糸状の寄生虫（犬糸状虫）による病気で、蚊が媒介する。蚊が感染犬の血を吸うときに幼虫（ミクロフィラリア）を取り込み、別の犬を刺すときにうつす。犬糸状虫症は、毎月の予防薬で確実に防げるため、蚊のシーズンに合わせた予防が重要である。人も動物も、蚊に刺されない対策（蚊よけ・network・水たまりを作らない）が予防の基本になる。",{"id":38,"sort_order":39,"heading":40,"key_point":41,"body":42,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},1005,4,"ノミ媒介感染症と予防・看護","ノミが媒介・関与する感染症に、ペスト・発疹熱（リケッチア）・猫ひっかき病（バルトネラ）・瓜実条虫（ノミを食べて感染する犬猫の条虫）などがある。予防の基本は、ダニ・ノミの予防薬、蚊・フィラリア対策、ベクターに咬まれない工夫。看護では飼い主への啓発も大切。","ノミが媒介・関与する感染症もある。ペストは、感染したげっ歯類（ネズミ）のノミを介して広がる細菌感染症で、歴史的に大きな被害を出した。発疹熱（リケッチアによる）も、ノミを介して広がる。猫ひっかき病は、バルトネラという細菌による病気で、猫に引っかかれたり咬まれたりして人にうつる（直接伝播）が、その猫にバルトネラを広めているのはノミであり、ノミ対策が予防につながる。瓜実条虫（うりざねじょうちゅう）は、犬・猫の条虫で、ノミの幼虫の中で育った状態のノミを、動物がグルーミングなどで飲み込むことで感染する。ノミがいると感染が成立するため、ノミ駆除が予防になる。全体の予防として、ダニ・ノミの予防薬の定期使用、犬糸状虫（フィラリア）の予防、草むらや流行地での咬着・刺咬を避ける工夫が重要である。動物看護師は、ベクター媒介感染症の知識をもとに、季節に応じたダニ・ノミ・フィラリア予防の大切さを飼い主に伝え、検査・予防薬の案内、咬まれたときの対応の助言などを行う。人にもうつる病気が多いため、ワンヘルスの視点での啓発が役立つ。",[44,45,46,47,48,49,50,51,52],1152,1153,1154,1155,1156,1157,1158,1159,1160,"2026-07-28T12:02:18.891604",[55,59,62,65,69,74,79],{"id":22,"name":56,"icon":57,"color":58,"parent_id":18,"sort_order":22},"基礎動物学","🐾","#56A95C",{"id":28,"name":60,"icon":61,"color":58,"parent_id":18,"sort_order":28},"動物看護学","💉",{"id":5,"name":63,"icon":64,"color":58,"parent_id":18,"sort_order":5},"臨床動物学","🏥",{"id":39,"name":66,"icon":67,"color":68,"parent_id":18,"sort_order":39},"動物病理学","🔬","#EFA63C",{"id":70,"name":71,"icon":72,"color":73,"parent_id":18,"sort_order":70},5,"関連法規","📋","#9A7BC0",{"id":75,"name":76,"icon":77,"color":78,"parent_id":18,"sort_order":75},6,"愛護・適正飼養","🏠","#E08A9B",{"id":80,"name":81,"icon":82,"color":78,"parent_id":18,"sort_order":80},7,"実地問題","📷"]