1腎臓病の食事療法(タンパク・リン・ナトリウム)
慢性腎臓病の食事療法の基本は、①良質なタンパク質を必要量だけ与える(質の悪いタンパクの過剰は老廃物を増やす)、②リンを制限する、③ナトリウム(塩分)を控える、の3つ。腎臓専用の療法食を用い、必要なエネルギーは確保する。
慢性腎臓病(慢性腎不全)では、弱った腎臓の負担を減らす食事療法が、進行を遅らせる重要な柱になる。
基本は3つの調整である。
1つ目はタンパク質の調整である。
タンパク質を代謝すると、アンモニアや尿素などの老廃物が出て腎臓の負担になる。
そこで、量は控えめ(低タンパク)にしつつ、利用効率のよい『良質なタンパク質』で必要量をしっかり供給するのがポイントである。
やみくもに減らして栄養失調にならないよう、質を高めて必要量を満たす。
2つ目はリンの制限である。
リンの制限は、慢性腎臓病で生存期間を延ばすことが示された最も重要な管理のひとつで、早期から行う。
食事だけでリンを十分に下げられない(療法食を食べてくれないなど)場合は、腸でリンの吸収を抑える『リン吸着剤(炭酸カルシウム、炭酸ランタンなど)』を食事に加える。
3つ目はナトリウム(塩分)の制限である。
塩分のとりすぎは高血圧や体液量の増加につながるため控える。
これらを満たすよう設計された腎臓病用の療法食を用い、同時に必要なカロリーは確保して体重・筋肉を保つ。