1神経学的検査の組み立て
神経学的検査は、神経のどこに異常があるか(病変部位)を推定するために行う。意識状態、精神状態・行動、姿勢、歩様(歩き方)といった全体の観察に始まり、姿勢反応、脊髄反射、脳神経、感覚(痛覚)などを順に調べる。1か所の検査だけで判断せず、組み合わせて総合的に評価する。
神経学的検査は、神経の異常があるかどうかだけでなく、『どこに(脳・脊髄のどの高さに)異常があるか』を推定するために行う検査である。
まず、意識状態(はっきりしている/ぼんやりしている/昏睡など)、精神状態や行動の変化、姿勢(首のかしげ・体の傾きなど)、歩様(歩き方・ふらつき・引きずりなど)を全体として観察する。
次に、体の位置を正しく保とうとする反応をみる『姿勢反応』、脊髄を介して起こる『脊髄反射』、顔まわりの神経をみる『脳神経の検査』、痛みの感じ方をみる『感覚(痛覚)の検査』などを順に行う。
それぞれの検査は、関係する神経の通り道(脊髄の分節や末梢神経)が決まっている。
そのため、どの検査が低下・消失しているかを組み合わせると、異常のある場所をしぼり込める。
1つの所見だけで決めつけず、複数の検査を組み合わせて総合的に判断することが大切である。