1腸重積とは(病態)
腸重積(intussusception)は、腸管の一部が隣り合う腸管の内側に望遠鏡のように入り込んでしまう状態。入り込んだ腸が締めつけられて血流が悪くなり、放置すると腸閉塞・腸の壊死に進む外科的緊急疾患である。
腸重積(ちょうじゅうせき/intussusception)とは、腸管のある部分が、その先(あるいは手前)の腸管の中へ、望遠鏡(テレスコープ)の筒が縮むようにめり込んでしまう病態である。
入り込む側の腸を「重積部(内筒)」、それを受け入れる外側の腸を「鞘部(外筒)」という。
腸が二重に重なった部分では、腸壁や腸間膜の血管が締めつけられて血流(とくに静脈の戻り)が妨げられ、むくみ(うっ血・浮腫)が進む。
その結果、内容物が通過できなくなる『腸閉塞』の状態となり、さらに進むと締めつけられた腸が酸素不足で壊死(えし)に陥る。
腸が壊死すると穿孔(穴があく)して腹膜炎やショックを招くため、腸重積は早期の診断と外科的対応が必要な緊急疾患である。