[{"data":1,"prerenderedAt":-1},["ShallowReactive",2],{"lesson-clinical-feline-fpv-fhv":3},{"id":4,"category_id":5,"slug":6,"title":7,"summary":8,"sort_order":4,"is_published":9,"sections":10,"question_ids":49,"created_at":58},175,3,"clinical-feline-fpv-fhv","猫の感染症（汎白血球減少症・ウイルス性鼻気管炎）","猫のコアワクチンで防ぐ代表的なウイルス感染症を深く学ぶ。猫汎白血球減少症（猫パルボウイルス＝一本鎖DNAウイルス。猫ジステンパー・猫伝染性腸炎ともいう）は接触感染で致死率が高く、妊娠中の感染ではウイルスが胎盤を越えて流産や、生まれる前後の感染では小脳低形成による運動失調を起こす。環境に強くアルコールが効きにくいため、消毒は次亜塩素酸ナトリウムやグルタルアルデヒドを使う。猫ウイルス性鼻気管炎（猫ヘルペスウイルス＝二本鎖DNAウイルス）は、くしゃみ・結膜炎・角膜炎などの猫風邪を起こし、神経節に潜んで（潜伏）免疫が落ちると再び出てくる（再活性化）。これらを文章と確認問題で理解する。",true,[11,20,26,32,37,43],{"id":12,"sort_order":13,"heading":14,"key_point":15,"body":16,"figure_svg":17,"figure_url":18,"figure_caption":19},959,0,"猫汎白血球減少症とは（猫パルボ）","猫汎白血球減少症は、猫パルボウイルス（FPLV、一本鎖DNAウイルス）による感染症で、猫ジステンパー・猫伝染性腸炎ともよばれる。接触感染で広がり、致死率が非常に高い。犬パルボウイルスと近縁。名前のとおり、白血球（汎＝すべての種類）が著しく減るのが特徴。","猫汎白血球減少症（ねこはんはっけっきゅうげんしょうしょう）は、猫パルボウイルス（FPLV）による感染症で、猫ジステンパー、猫伝染性腸炎ともよばれる。猫パルボウイルスは、一本鎖DNAをもつ小さなウイルス（パルボウイルス）で、犬パルボウイルスと近縁である。おもに、感染した猫やその排泄物との接触によって広がる（接触感染）。『汎白血球減少』という名前のとおり、白血球（さまざまな種類の白血球）が著しく減ってしまうのが特徴である。白血球が減ると体を守る力が落ちるうえ、激しい腸炎も起こすため、致死率が非常に高い。とくに、まだ免疫の弱い子猫が感染すると重症になりやすい。","\u003Csvg viewBox=\"0 0 700 246\" xmlns=\"http:\u002F\u002Fwww.w3.org\u002F2000\u002Fsvg\" role=\"img\" aria-label=\"猫の2大コアワクチン感染症の対比表。左列が猫汎白血球減少症（猫パルボFPV、一本鎖DNAウイルス、白血球の著しい減少と激しい嘔吐・下痢）、右列が猫ウイルス性鼻気管炎（猫ヘルペスFHV-1、二本鎖DNAウイルス、くしゃみ・鼻水・結膜炎・角膜炎の上部気道症状）。\">\n  \u003Crect x=\"0\" y=\"0\" width=\"700\" height=\"246\" fill=\"#FBFBFA\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"350\" y=\"30\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"14\" font-weight=\"bold\" fill=\"#2B2B2B\">猫の2大コアワクチン感染症の対比（病原体・主症状）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"52\" width=\"100\" height=\"48\" fill=\"#F0EFEC\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"70\" y=\"81\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">項目\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"120\" y=\"52\" width=\"280\" height=\"48\" fill=\"#1F7A63\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"260\" y=\"74\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" font-weight=\"bold\" fill=\"#FFFFFF\">猫汎白血球減少症\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"260\" y=\"91\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#FFFFFF\">（猫パルボ・FPV）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"400\" y=\"52\" width=\"280\" height=\"48\" fill=\"#B4531F\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"540\" y=\"74\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" font-weight=\"bold\" fill=\"#FFFFFF\">猫ウイルス性鼻気管炎\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"540\" y=\"91\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#FFFFFF\">（猫ヘルペス・FHV）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"100\" width=\"100\" height=\"58\" fill=\"#F0EFEC\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"70\" y=\"134\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" font-weight=\"bold\" fill=\"#2B2B2B\">病原体\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"120\" y=\"100\" width=\"280\" height=\"58\" fill=\"#FFFFFF\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"120\" y=\"100\" width=\"5\" height=\"58\" fill=\"#1F7A63\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"136\" y=\"126\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">猫パルボウイルス（FPLV）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"136\" y=\"146\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">一本鎖DNA・犬パルボと近縁\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"400\" y=\"100\" width=\"280\" height=\"58\" fill=\"#FFFFFF\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"400\" y=\"100\" width=\"5\" height=\"58\" fill=\"#B4531F\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"416\" y=\"126\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">猫ヘルペスウイルス（FHV-1）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"416\" y=\"146\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">二本鎖DNA\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"158\" width=\"100\" height=\"68\" fill=\"#F0EFEC\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"70\" y=\"196\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" font-weight=\"bold\" fill=\"#2B2B2B\">主な症状\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"120\" y=\"158\" width=\"280\" height=\"68\" fill=\"#FFFFFF\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"120\" y=\"158\" width=\"5\" height=\"68\" fill=\"#1F7A63\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"136\" y=\"186\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">白血球の著しい減少\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"136\" y=\"208\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">激しい嘔吐・下痢（腸炎）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"400\" y=\"158\" width=\"280\" height=\"68\" fill=\"#FFFFFF\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"400\" y=\"158\" width=\"5\" height=\"68\" fill=\"#B4531F\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"416\" y=\"186\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">くしゃみ・鼻水・結膜炎・角膜炎\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"416\" y=\"208\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">（上部気道＝猫風邪）\u003C\u002Ftext>\n\u003C\u002Fsvg>",null,"猫の2大コアワクチン感染症の対比。猫汎白血球減少症（猫パルボFPV・一本鎖DNA）は白血球減少と激しい腸炎を、猫ウイルス性鼻気管炎（猫ヘルペスFHV-1・二本鎖DNA）はくしゃみ・結膜炎・角膜炎などの上部気道症状（猫風邪）を起こす。",{"id":21,"sort_order":22,"heading":23,"key_point":24,"body":25,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},960,1,"汎白血球減少症の症状と妊娠中の感染","元気・食欲がなくなり、激しい嘔吐・下痢、脱水、白血球減少を起こし、進行すると体温が下がる。妊娠中の猫が感染すると、ウイルスが胎盤を越えて胎子に移り、早い時期なら流産・死産、生まれる前後の感染では小脳低形成を起こし、子猫がうまく歩けない運動失調が残る。","猫汎白血球減少症では、まず元気・食欲がなくなり、発熱がみられる。その後、激しい嘔吐や下痢（しばしば血便）を起こして脱水が進み、白血球が著しく減る。重症になると体温が下がり（低体温）、衰弱して亡くなることも多い。妊娠中の母猫が感染すると、ウイルスが胎盤を越えて胎子に移る。妊娠の早い時期に感染すると、流産や死産を起こすことがある。生まれる前後（胎子〜新生子）の時期に感染すると、発達中の小脳がうまく育たない『小脳低形成（しょうのうていけいせい）』を起こす。小脳はからだの動きやバランスを調節する場所なので、小脳低形成になった子猫には、うまく歩けない・ふらつく・震えるといった運動失調が一生残る。",{"id":27,"sort_order":28,"heading":29,"key_point":30,"body":31,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},961,2,"汎白血球減少症の消毒と予防","猫パルボウイルスはエンベロープ（外膜）をもたず、環境中で長く生き、消毒薬に強い。アルコール（エタノール）や逆性石けんは効きにくく、消毒には次亜塩素酸ナトリウムやグルタルアルデヒドを使う。予防はコアワクチンの接種が有効。","猫パルボウイルスは、外側を包む膜（エンベロープ）をもたないノンエンベロープウイルスである。エンベロープをもたないウイルスは消毒薬に強い傾向があり、猫パルボウイルスは環境中で数か月〜年単位で生き残るほど抵抗性が強い。そのため、一般的な消毒に使われるアルコール（消毒用エタノール）や逆性石けんでは十分に消毒できない。消毒には、次亜塩素酸ナトリウム（塩素系漂白剤を薄めたもの）や、グルタルアルデヒドなど、ノンエンベロープウイルスに効く消毒薬を用いる。感染猫がいた環境は、これらの消毒薬でしっかり消毒する必要がある。予防は、猫のコアワクチン（猫汎白血球減少症を含む3種混合など）の接種が有効で、確実な予防につながる。",{"id":33,"sort_order":5,"heading":34,"key_point":35,"body":36,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},962,"猫ウイルス性鼻気管炎とは（猫ヘルペス）","猫ウイルス性鼻気管炎は、猫ヘルペスウイルス（FHV-1、二本鎖DNAウイルス）による感染症。接触・飛沫感染で広がり、3〜4日ほどの潜伏のあと急に元気・食欲がなくなり、くしゃみ・鼻水・結膜炎・よだれ・角膜炎などの『猫風邪』を起こす。子猫では脱水・衰弱が激しく重症になりやすい。","猫ウイルス性鼻気管炎は、猫ヘルペスウイルス（FHV-1）による感染症で、猫ヘルペスウイルス感染症ともよばれる。猫ヘルペスウイルスは、二本鎖DNAをもつウイルス（ヘルペスウイルス）である。感染した猫との接触や、くしゃみなどのしぶき（飛沫）によって広がる（接触・飛沫感染）。3〜4日ほどの潜伏期間のあと、急に元気・食欲がなくなり、くしゃみ・鼻水、目の充血（結膜炎）、よだれ（流涎）などがみられる。目の表面の角膜にも炎症（角膜炎）が起こることがあり、重症化すると目に深刻な障害を残すこともある。とくに子猫では、食べられなくなって脱水と衰弱が激しくなり、重症になりやすい。猫カリシウイルス感染症とともに『猫風邪（猫上部気道感染症）』の代表的な原因である。",{"id":38,"sort_order":39,"heading":40,"key_point":41,"body":42,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},963,4,"ヘルペスウイルスの潜伏と再活性化","猫ヘルペスウイルスは、いったん感染すると体から完全には消えず、神経節（神経細胞のかたまり）の中に隠れて潜伏する。ストレスや病気で免疫が落ちると、潜んでいたウイルスが再び増えて（再活性化）症状がぶり返したり、ウイルスを排出してほかの猫にうつしたりする。","猫ヘルペスウイルスのやっかいな点は、いったん感染すると体から完全には消えないことである。症状がおさまっても、ウイルスは神経節（神経細胞が集まったかたまり）の中に隠れて、おとなしく潜んでいる（潜伏感染）。この状態では症状は出ないが、ウイルスは体の中に残ったままである。そして、引っ越し・同居動物の変化・ほかの病気などでストレスがかかり、免疫力が落ちると、潜んでいたウイルスが再び増え始める（再活性化）。再活性化すると、本人の症状（くしゃみ・結膜炎など）がぶり返すだけでなく、ウイルスを体の外に排出して、ほかの猫にうつしてしまうことがある。このため、一度感染した猫は『生涯のキャリア（保有者）』になりうると考え、ストレスを減らす管理が大切になる。",{"id":44,"sort_order":45,"heading":46,"key_point":47,"body":48,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},964,5,"鼻気管炎の治療・予防と消毒","治療は対症療法（点眼・点鼻、補液、栄養管理など）が中心で、インターフェロンが使われることもある（効果は確実ではない）。予防はコアワクチン。猫ヘルペスウイルスはエンベロープをもつため消毒薬は効きやすく、次亜塩素酸ナトリウム・ポビドンヨード・消毒用エタノール・グルタルアルデヒドなどが使える。","猫ウイルス性鼻気管炎の治療は、症状をやわらげる対症療法が中心になる。目や鼻の症状には点眼・点鼻、食べられない・脱水には補液や栄養管理を行い、二次的な細菌感染には抗菌薬を使う。猫自身の免疫を助ける目的で、インターフェロンが使われることもあるが、効果が確実とまではいえない。予防は、猫のコアワクチン（猫ヘルペスウイルスを含む3種混合など）の接種が基本である（ただし、ワクチンは発症や重症化を抑えるもので、感染や潜伏を完全には防げない）。消毒については、猫ヘルペスウイルスはエンベロープ（外膜）をもつため消毒薬が効きやすく、次亜塩素酸ナトリウム、ポビドンヨード、消毒用エタノール、グルタルアルデヒドなど、はば広い消毒薬が使える。（消毒に強い猫パルボウイルスとは対照的に、エンベロープをもつヘルペスウイルスは一般的な消毒薬で消毒しやすい、と対比して覚えるとよい。）",[50,51,52,53,54,55,56,57],1088,1089,1090,1091,1092,1093,1094,1095,"2026-07-28T12:02:18.891604"]