1吐出と嘔吐のちがい
吐出は食道からの受動的な逆流で、悪心などの前駆症状がなく、未消化で胆汁を含まないことが多い。嘔吐は胃の内容を能動的に吐く動きで、流涎・むかつきなどの前駆症状を伴い、消化された内容や胆汁を含むことがある。
「吐く」には、大きく分けて吐出(としゅつ)と嘔吐(おうと)の二つがある。
吐出は、食べた物が胃まで届かず食道から逆流して口から出てくることで、受動的(物理的にあふれ出るだけ)に起こる。
そのため、むかむかする悪心や流涎といった前駆症状がなく、内容物は未消化で、胃液や胆汁を含まないことが多い。
食後の比較的短い時間に起こりやすいのも特徴である。
一方、嘔吐は胃や十二指腸の内容を能動的に吐き出す動きで、流涎・むかつき・腹筋の収縮といった前駆症状を伴い、消化が進んだ内容や胆汁を含むことがある。
吐出は食道の病気を、嘔吐は胃や全身の病気を疑う手がかりになるため、どちらなのかを見分けることが診断の出発点になる。