1食道の病気
食道炎は食道粘膜の炎症で吐出・嚥下困難が起こる。巨大食道症は食道が拡張して内容物が胃に届かず吐出する。食道狭窄では固形物が通りにくくなる。「嘔吐」と「吐出」の区別が重要。
食道の病気は、嘔吐と混同されやすい「吐出(はきだし)」が特徴的なサインである。
嘔吐は胃から力を入れて吐き出す動作だが、吐出は食道内の内容物が逆流して、力まずに口から出てくるもので、食べた直後や食後しばらくして未消化のものが出る。
食道炎は、胃酸の逆流・誤嚥・異物・薬物刺激などで食道粘膜が炎症を起こす病気で、吐出・嚥下困難・よだれ・食べることを嫌がるなどのサインがある。
巨大食道症(食道拡張症)は、食道の蠕動運動が低下して食道が袋状に大きく広がる病気で、食べ物が胃まで届かず逆流・吐出を繰り返す。
吸引性肺炎を合併しやすく、危険である。
先天性と後天性(重症筋無力症・アジソン病などに続発)がある。
食道狭窄は、食道の一部が狭くなって食べ物が通りにくくなる状態で、異物・炎症・手術後の瘢痕などが原因となる。
固形物は通らないが液体は通る、という症状が特徴的なことがある。
治療は原因に応じて内科治療(食道炎)、バルーン拡張(狭窄)、食事管理(巨大食道症では高い台での給餌・流動食)などが行われる。