1糖尿病の診断 ― 持続的な高血糖を確かめる
一度の血糖値が高いだけでは糖尿病と決められない。とくにネコはストレスだけで一時的に血糖が大きく上がる(ストレス性高血糖)。診断には、空腹時を含めて高血糖が続くこと、尿に糖が出ること(尿糖)、そして過去1〜3週間の平均血糖を反映するフルクトサミンや糖化ヘモグロビンの高値を確認する。
糖尿病は、インスリンの不足や効きの悪さによって血糖値(血液中のブドウ糖)が慢性的に高くなる病気である。
しかし、その場の血糖値が高いというだけでは糖尿病と診断できない。
とくにネコは、診察や採血の緊張などストレスだけで一時的に血糖値が大きく上がること(ストレス性高血糖)があり、ときに300mg/dLを超えることもある。
そこで診断では、空腹時を含めて高血糖が持続していることを確かめ、あわせて尿に糖が出ているか(尿糖)を尿検査で調べる。
決め手になるのが、フルクトサミンや糖化ヘモグロビン(グリコヘモグロビン)の測定である。
これらは血液中のタンパクや赤血球に糖が結合した割合を見るもので、過去1〜3週間ほどの平均的な血糖の高さを反映する。
そのため、一時的なストレス性高血糖にはあまり影響されず、本当に高血糖が続いているかどうかを区別できる。