[{"data":1,"prerenderedAt":-1},["ShallowReactive",2],{"lesson-clinical-cushing":3},{"id":4,"category_id":5,"slug":6,"title":7,"summary":8,"sort_order":4,"is_published":9,"sections":10,"question_ids":43,"created_at":50},98,3,"clinical-cushing","クッシング症候群（副腎皮質機能亢進症）","コルチゾールが過剰になって起こるクッシング症候群（副腎皮質機能亢進症）を学ぶ。視床下部→下垂体→副腎というホルモンの指令の流れ（CRH→ACTH→コルチゾール）、副腎皮質の3層と髄質が出すホルモン、多飲多尿・ポットベリー・左右対称性脱毛などの症状、そして下垂体性（PDH）・副腎性（ADH）・医原性という原因別の分類を、図ではなく文章で読んで理解する。",true,[11,20,26,32,37],{"id":12,"sort_order":13,"heading":14,"key_point":15,"body":16,"figure_svg":17,"figure_url":18,"figure_caption":19},549,0,"視床下部-下垂体-副腎軸（CRH→ACTH→コルチゾール）","コルチゾールは、視床下部からCRH→下垂体前葉からACTH→副腎皮質からコルチゾール、という指令の流れ（HPA軸）で調節される。コルチゾールが増えると上流のCRH・ACTHが抑えられる（ネガティブフィードバック）。この流れのどこが原因かでクッシングの型が分かれる。","副腎皮質から出るコルチゾール（糖質コルチコイド）は、上位の脳からの指令で量が調節されている。まず視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン（CRH）が出て、それを受けて下垂体前葉から副腎皮質刺激ホルモン（ACTH）が分泌される。ACTHが副腎皮質を刺激することで、コルチゾールが分泌される。この『視床下部→下垂体→副腎』という一連の流れを視床下部-下垂体-副腎軸（HPA軸）という。コルチゾールが十分に増えると、その情報が視床下部・下垂体に伝わってCRHやACTHの分泌が抑えられる（ネガティブフィードバック）ことで、量がちょうどよく保たれる。クッシング症候群（副腎皮質機能亢進症）は、このどこかに異常が起きてコルチゾールが過剰になった状態であり、どこが原因かによって型が分かれる。","\u003Csvg viewBox=\"0 0 700 340\" xmlns=\"http:\u002F\u002Fwww.w3.org\u002F2000\u002Fsvg\" role=\"img\" aria-label=\"視床下部-下垂体-副腎軸の図。視床下部からCRH、下垂体前葉からACTH、副腎皮質からコルチゾールの順に指令が伝わり、コルチゾールが増えると上流のCRH・ACTHを抑えるネガティブフィードバックが働く。\">\n  \u003Crect x=\"0\" y=\"0\" width=\"700\" height=\"340\" fill=\"#FBFBFA\"\u002F>\n  \u003Cdefs>\n    \u003Cmarker id=\"ah\" markerWidth=\"9\" markerHeight=\"9\" refX=\"7\" refY=\"4\" orient=\"auto\">\n      \u003Cpath d=\"M0,0 L8,4 L0,8 Z\" fill=\"#9AA0A6\"\u002F>\n    \u003C\u002Fmarker>\n  \u003C\u002Fdefs>\n  \u003Ctext x=\"350\" y=\"26\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"15\" fill=\"#2B2B2B\" font-weight=\"bold\">視床下部-下垂体-副腎軸（HPA軸）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cpath d=\"M590,100 L590,58 L110,58 L110,100\" fill=\"none\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"350\" y=\"51\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#C47F14\">ネガティブフィードバック（コルチゾール増加→CRH・ACTHを抑制）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"100\" width=\"180\" height=\"80\" rx=\"8\" fill=\"#fff\" stroke=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"110\" y=\"135\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"14\" fill=\"#2B2B2B\" font-weight=\"bold\">視床下部\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"110\" y=\"160\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#7558B2\">CRHを分泌\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"260\" y=\"100\" width=\"180\" height=\"80\" rx=\"8\" fill=\"#fff\" stroke=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"350\" y=\"135\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"14\" fill=\"#2B2B2B\" font-weight=\"bold\">下垂体前葉\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"350\" y=\"160\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#7558B2\">ACTHを分泌\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"500\" y=\"100\" width=\"180\" height=\"80\" rx=\"8\" fill=\"#fff\" stroke=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"590\" y=\"135\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"14\" fill=\"#2B2B2B\" font-weight=\"bold\">副腎皮質\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"590\" y=\"160\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#7558B2\">コルチゾールを分泌\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"200\" y1=\"140\" x2=\"253\" y2=\"140\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"226\" y=\"132\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">CRH\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"440\" y1=\"140\" x2=\"493\" y2=\"140\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"466\" y=\"132\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">ACTH\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"590\" y1=\"180\" x2=\"590\" y2=\"246\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"600\" y=\"216\" text-anchor=\"start\" font-size=\"12\" fill=\"#E0533F\">コルチゾール\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"20\" y=\"252\" width=\"660\" height=\"66\" rx=\"8\" fill=\"#fff\" stroke=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"350\" y=\"280\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" fill=\"#2B2B2B\" font-weight=\"bold\">クッシング症候群＝コルチゾールが過剰になった状態\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"350\" y=\"303\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">この流れのどこの異常かによって型（下垂体性・副腎性・医原性）が分かれる\u003C\u002Ftext>\n\u003C\u002Fsvg>",null,"コルチゾールは視床下部（CRH）→下垂体前葉（ACTH）→副腎皮質という指令の流れ（HPA軸）で調節され、増えすぎると上流を抑えるネガティブフィードバックが働く。この流れのどこかの異常でコルチゾールが過剰になった状態がクッシング症候群で、原因の場所によって型が分かれる。",{"id":21,"sort_order":22,"heading":23,"key_point":24,"body":25,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},550,1,"副腎のホルモン（皮質の3層と髄質）","副腎は外側の皮質と内側の髄質に分かれる。皮質は3層——球状帯＝鉱質コルチコイド（アルドステロン）、束状帯＝糖質コルチコイド（コルチゾール）、網状帯＝副腎アンドロゲン（性ホルモン）。髄質はカテコラミン（心拍数の増加・細動脈の収縮など）を出す。","副腎は、外側の皮質と内側の髄質に分かれ、それぞれ違うホルモンを出す。副腎皮質は3つの層からなり、外側から順に役割が決まっている。球状帯からは、塩分と水分のバランスを調節する鉱質コルチコイドが出て、その中心がアルドステロンである。束状帯からは、代謝やストレスへの対応にかかわる糖質コルチコイドが出て、その中心がコルチゾールである。網状帯からは、副腎アンドロゲンなどの性ホルモンが分泌される。一方、副腎髄質からはカテコラミン（アドレナリン・ノルアドレナリン）が分泌され、心拍数の増加や細動脈の収縮などの『戦闘モード』の反応を起こす。クッシング症候群で過剰になるのは、このうち束状帯から出る糖質コルチコイド（コルチゾール）である。",{"id":27,"sort_order":28,"heading":29,"key_point":30,"body":31,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},551,2,"クッシング症候群の症状","コルチゾール過剰により、多飲多尿・多食、腹部が膨れるポットベリー（腹部膨満）、左右対称性の脱毛、皮膚が薄くなる・石灰沈着、パンティング（荒い呼吸）、肝腫大、筋力・活動性の低下、精巣萎縮、高血圧などがみられる。尿が薄くなり尿比重も低下する。","クッシング症候群では、コルチゾールが過剰になることで全身にさまざまな症状が現れる。代表的なのは、水をたくさん飲んで尿が増える多飲多尿で、尿が薄くなって尿比重も低下する。食欲が増す（多食）一方で、おなかが膨れるポットベリー（腹部膨満）がみられる。皮膚や被毛では、左右対称性の脱毛、皮膚が薄くなる（菲薄化）、皮膚への石灰の沈着（石灰沈着症）などが起こる。そのほか、ハアハアと荒い呼吸をするパンティング、肝臓が腫れる肝腫大、筋力の低下、活動性の低下、精巣萎縮、高血圧などもみられる。これらはゆっくり進むことが多く、加齢のせいと見過ごされやすいため、複数のサインを合わせて気づくことが大切である。",{"id":33,"sort_order":5,"heading":34,"key_point":35,"body":36,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},552,"クッシングの分類（下垂体性・副腎性・医原性）","クッシングは原因で3つに分かれる。①下垂体性（PDH）＝下垂体の腫瘍がACTHを出しすぎ両側の副腎を刺激する。イヌ・ネコともに最も多く約80〜90％を占める。②副腎性（ADH）＝下垂体は正常だが、副腎自体が腫瘍化してコルチゾールを過剰に出す。③医原性＝ステロイド薬の長期・過剰投与による。","クッシング症候群は、コルチゾール過剰の原因がどこにあるかによって3つに分類される。1つめは下垂体性（PDH）で、下垂体が腫瘍化してACTHを過剰に分泌し、その刺激で両側の副腎皮質が過形成を起こしてコルチゾールを出しすぎる型である。イヌ・ネコともに最も多く、クッシング全体の約80〜90％を占める。2つめは副腎性（ADH）で、下垂体は正常にもかかわらず、副腎そのものが腫瘍化して、上からの指令と関係なくコルチゾールを過剰に分泌してしまう型である。3つめは医原性で、ほかの病気の治療のためにステロイド薬（コルチゾールと同じ働きをもつ）を長期間・過剰に投与したことで、クッシングと同じ状態になるものである。下垂体性と副腎性は『指令を出す側（下垂体）の問題か、受ける側（副腎）の問題か』で区別すると整理しやすい。",{"id":38,"sort_order":39,"heading":40,"key_point":41,"body":42,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},553,4,"医原性クッシングの注意点と、その他の副腎腫瘍","医原性クッシングのもとになるステロイドは、急にやめると体が自前のコルチゾールを出せず、副腎皮質機能低下症（アジソン病・副腎クリーゼ）に陥る危険があるため、必ず少しずつ減らす。副腎腫瘍ではコルチゾール以外に、アルドステロン（原発性アルドステロン症）・性ホルモン・カテコラミン（褐色細胞腫）を過剰に出すものもある。","医原性クッシングのもとになるステロイド薬には、扱いに重要な注意点がある。ステロイドを長く使うと、体は『外から十分入ってくる』と判断して自前のコルチゾールを作るのをやめてしまう。この状態で急に投与を中止すると、自前のコルチゾールがすぐには出せず、副腎皮質機能低下症（アジソン病）や、血圧・血糖が急低下する副腎クリーゼに陥る危険がある。そのため、長期に使ったステロイドは、急にやめず必ず少しずつ減らして（漸減して）いく。なお、副腎の腫瘍では、コルチゾール以外のホルモンを過剰に出すものもある。アルドステロンを過剰に出す原発性アルドステロン症、性ホルモンを産生する副腎腫瘍、そして副腎髄質にできてカテコラミンを過剰分泌し興奮・高血圧・頻脈などを起こす褐色細胞腫などである。",[44,45,46,47,48,49],492,493,494,495,496,497,"2026-07-28T12:02:18.891604"]