[{"data":1,"prerenderedAt":-1},["ShallowReactive",2],{"lesson-clinical-chemotherapy":3},{"id":4,"category_id":5,"slug":6,"title":7,"summary":8,"sort_order":4,"is_published":9,"sections":10,"question_ids":43,"created_at":52},161,3,"clinical-chemotherapy","細胞傷害性抗がん剤と副作用","抗がん剤（細胞傷害性抗がん薬）は、増殖の盛んながん細胞を攻撃するが、正常な増殖の速い細胞（骨髄・消化管など）も傷つけるため副作用が出る。ドキソルビシン・ビンクリスチン・シクロホスファミド・ロムスチン・プラチナ製剤・L-アスパラギナーゼなど、代表的な薬の用途と特徴的な副作用、そして猫に禁忌の薬（シスプラチン・5-FU）を整理する。",true,[11,20,26,32,37],{"id":12,"sort_order":13,"heading":14,"key_point":15,"body":16,"figure_svg":17,"figure_url":18,"figure_caption":19},884,0,"化学療法の基礎と共通の副作用","細胞傷害性抗がん剤は、分裂の盛んな細胞を攻撃する。がん細胞だけでなく、正常でも増殖の速い細胞（骨髄・消化管粘膜・毛根など）も傷つけるため、骨髄抑制・消化器症状（嘔吐・下痢）・脱毛などの副作用が共通して出やすい。","抗がん剤（細胞傷害性抗がん薬）による治療を化学療法という。これらの薬は、細胞が分裂・増殖するしくみを邪魔して、増殖の盛んながん細胞を攻撃する。ところが、体の中には正常でも増殖が速い細胞があり、これらも巻き添えで傷ついてしまう。代表が、血球をつくる骨髄、消化管の粘膜、毛根などである。そのため、多くの抗がん剤に共通する副作用として、骨髄抑制（白血球・血小板・赤血球が減り、感染・出血・貧血のリスク）、消化器症状（嘔吐・下痢・食欲不振）、脱毛などがある。とくに骨髄抑制で白血球（好中球）が減ると感染症にかかりやすくなるため、投与後の血球数のチェックが重要である。薬ごとに、共通の副作用に加えて、その薬に特徴的な副作用（後述）がある。これを知っておくことが、安全な治療と看護につながる。","\u003Csvg viewBox=\"0 0 720 380\" xmlns=\"http:\u002F\u002Fwww.w3.org\u002F2000\u002Fsvg\" role=\"img\" aria-label=\"細胞傷害性抗がん剤は分裂の速い細胞を攻撃し、がん細胞に効く一方、骨髄・消化管粘膜・毛根も傷つけ、骨髄抑制・消化器症状・脱毛が起こることを示す図\">\n  \u003Cdefs>\n    \u003Cmarker id=\"ah\" markerWidth=\"8\" markerHeight=\"8\" refX=\"6\" refY=\"3\" orient=\"auto\">\n      \u003Cpath d=\"M0,0 L6,3 L0,6 Z\" fill=\"#9AA0A6\"\u002F>\n    \u003C\u002Fmarker>\n  \u003C\u002Fdefs>\n  \u003Crect x=\"0\" y=\"0\" width=\"720\" height=\"380\" fill=\"#FBFBFA\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"270\" y=\"18\" width=\"180\" height=\"38\" rx=\"6\" fill=\"#fff\" stroke=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"42\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" fill=\"#2B2B2B\">細胞傷害性抗がん剤\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"360\" y1=\"56\" x2=\"360\" y2=\"72\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"248\" y=\"76\" width=\"224\" height=\"34\" rx=\"6\" fill=\"#fff\" stroke=\"#7558B2\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"98\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#2B2B2B\">分裂・増殖の盛んな細胞を攻撃\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"330\" y1=\"110\" x2=\"210\" y2=\"126\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Cline x1=\"390\" y1=\"110\" x2=\"520\" y2=\"126\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"110\" y=\"128\" width=\"180\" height=\"46\" rx=\"6\" fill=\"#fff\" stroke=\"#2A8A7E\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"200\" y=\"148\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#2A8A7E\">がん細胞（ねらい）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"200\" y=\"165\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">増殖を止める\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"430\" y=\"128\" width=\"200\" height=\"46\" rx=\"6\" fill=\"#fff\" stroke=\"#E0533F\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"530\" y=\"148\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"12\" fill=\"#E0533F\">正常でも増殖の速い細胞\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"530\" y=\"165\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">巻き添えで傷つく\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"490\" y1=\"176\" x2=\"150\" y2=\"204\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Cline x1=\"530\" y1=\"176\" x2=\"360\" y2=\"204\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Cline x1=\"570\" y1=\"176\" x2=\"580\" y2=\"204\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Crect x=\"30\" y=\"208\" width=\"206\" height=\"130\" rx=\"6\" fill=\"#fff\" stroke=\"#E6D8C0\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"133\" y=\"232\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" fill=\"#C47F14\">骨髄\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"133\" y1=\"240\" x2=\"133\" y2=\"256\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"133\" y=\"278\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" fill=\"#E0533F\">骨髄抑制\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"133\" y=\"300\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">白血球・血小板・\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"133\" y=\"315\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">赤血球が減る\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"133\" y=\"330\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">（感染・出血・貧血）\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"257\" y=\"208\" width=\"206\" height=\"130\" rx=\"6\" fill=\"#fff\" stroke=\"#E6D8C0\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"232\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" fill=\"#C47F14\">消化管粘膜\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"360\" y1=\"240\" x2=\"360\" y2=\"256\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"278\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" fill=\"#E0533F\">消化器症状\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"300\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">嘔吐・下痢・\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"315\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">食欲不振\u003C\u002Ftext>\n  \u003Crect x=\"484\" y=\"208\" width=\"206\" height=\"130\" rx=\"6\" fill=\"#fff\" stroke=\"#E6D8C0\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"587\" y=\"232\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" fill=\"#C47F14\">毛根\u003C\u002Ftext>\n  \u003Cline x1=\"587\" y1=\"240\" x2=\"587\" y2=\"256\" stroke=\"#9AA0A6\" stroke-width=\"1.5\" marker-end=\"url(#ah)\"\u002F>\n  \u003Ctext x=\"587\" y=\"278\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"13\" fill=\"#E0533F\">脱毛\u003C\u002Ftext>\n  \u003Ctext x=\"360\" y=\"362\" text-anchor=\"middle\" font-size=\"11\" fill=\"#2B2B2B\">※骨髄抑制で好中球が減ると感染しやすい → 投与後の血球数チェックが重要\u003C\u002Ftext>\n\u003C\u002Fsvg>",null,"細胞傷害性抗がん剤は分裂の盛んな細胞を攻撃するため、がん細胞に効く一方で、増殖の速い正常細胞（骨髄・消化管粘膜・毛根）も傷つき、骨髄抑制・消化器症状・脱毛が共通の副作用として現れる。",{"id":21,"sort_order":22,"heading":23,"key_point":24,"body":25,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},885,1,"ドキソルビシン（アドリアマイシン）","ドキソルビシン（商品名アドリアマイシン）は、リンパ腫・肉腫・乳腺腫瘍など幅広く使う代表的抗がん剤。特徴的な副作用は、犬では累積的な心毒性（心筋障害）、猫では腎毒性。血管外に漏れると重度の皮膚壊死を起こす（強い起壊死性）ため、確実な静脈内投与が必要。骨髄抑制・消化器症状もある。","ドキソルビシン（アドリアマイシン）は、悪性リンパ腫・各種肉腫・乳腺腫瘍など、幅広いがんに使われる代表的な抗がん剤である。特徴的な副作用として、心臓への毒性（心毒性）がある。とくに犬では、使うほどたまっていく累積的な心筋障害を起こすため、総投与量に上限が設けられている。一方、猫ではむしろ腎臓への毒性（腎毒性）が問題になりやすい。また、ドキソルビシンは血管の外に漏れ出ると（血管外漏出）、重度の皮膚・組織壊死を起こし、なかなか治らないことがある（強い起壊死性＝ベシカント）。そのため、確実に静脈内へ投与し、漏れがないよう細心の注意を払う。そのほか、骨髄抑制や消化器症状もみられる。（コリーやシェルティなど一部の犬種では薬剤の感受性が高く、より注意が必要である。）",{"id":27,"sort_order":28,"heading":29,"key_point":30,"body":31,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},886,2,"ビンクリスチンとビンブラスチン","ビンクリスチン（オンコビン）は、リンパ腫・軟部組織肉腫などに使い、特徴的な副作用は便秘などの末梢神経毒性。血管外漏出で組織壊死を起こす。ビンブラスチンは肥満細胞腫・猫のリンパ腫などに使い、骨髄抑制が主な副作用。どちらも植物由来（ビンカアルカロイド）。","ビンクリスチンとビンブラスチンは、どちらも植物（ニチニチソウ）由来のビンカアルカロイドという仲間の抗がん剤である。ビンクリスチン（商品名オンコビンなど）は、リンパ腫や軟部組織肉腫などに使われる。特徴的な副作用は、末梢神経への毒性で、便秘（腸の動きの低下）などがみられる。骨髄抑制は比較的軽い。肝臓で代謝され、おもに胆汁中へ排泄される。ビンクリスチンも、血管の外に漏れると組織壊死を起こす起壊死性の薬で、確実な静脈内投与が必要である。ビンブラスチン（よく似た名前だが別の薬）は、肥満細胞腫や猫のリンパ腫などに使われ、主な副作用は骨髄抑制である。名前が似ているが、『ビンクリスチン＝末梢神経毒性（便秘）』『ビンブラスチン＝骨髄抑制』と、特徴の違いを区別して覚えるとよい。",{"id":33,"sort_order":5,"heading":34,"key_point":35,"body":36,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},887,"シクロホスファミドとロムスチン（CCNU）","シクロホスファミド（エンドキサン）は、リンパ腫・白血病・肉腫に使うアルキル化薬で、特徴的な副作用は（無菌性）出血性膀胱炎——代謝産物アクロレインが膀胱を刺激する。ロムスチン（CCNU）は、リンパ腫・肥満細胞腫・脳腫瘍・組織球肉腫などに使い、強い（遅れて出る）骨髄抑制と肝毒性に注意。","シクロホスファミド（商品名エンドキサンなど）は、リンパ腫・白血病・軟部組織肉腫などに使われるアルキル化薬である。特徴的な副作用が、出血性膀胱炎（無菌性出血性膀胱炎）である。これは、体内で薬が分解されてできる『アクロレイン』という物質が膀胱の壁を刺激して炎症を起こすために生じる。十分な水分・排尿をうながして膀胱にためないことが予防になる。骨髄抑制や消化器症状もある。ロムスチン（CCNU）は、リンパ腫・肥満細胞腫・脳腫瘍・組織球肉腫・皮膚型リンパ腫などに使われるアルキル化薬（ニトロソウレア）で、脳に届きやすいのが特徴である。ロムスチンの注意すべき副作用は、強い骨髄抑制（とくに少し遅れて現れる）と、くり返し使ったときの肝毒性である。アルキル化薬は、DNAを直接傷つけてがん細胞の分裂を止めるタイプの薬である。",{"id":38,"sort_order":39,"heading":40,"key_point":41,"body":42,"figure_svg":18,"figure_url":18,"figure_caption":18},888,4,"プラチナ製剤・L-アスパラギナーゼと猫の禁忌薬","シスプラチンは骨肉腫・中皮腫などに使うが腎毒性が強く、猫には禁忌（致死的な肺水腫を起こす）。カルボプラチンは骨肉腫などに使い、猫にも使え、主な副作用は骨髄抑制。L-アスパラギナーゼはリンパ腫・リンパ性白血病に使い、アレルギー（アナフィラキシー）に注意。5-FUも猫には禁忌（神経毒性）。","プラチナ（白金）製剤には、シスプラチンとカルボプラチンがある。シスプラチンは、骨肉腫・中皮腫などに使われるが、腎毒性が強く、点滴での水分負荷が必要である。そして重要なのが、シスプラチンは猫には禁忌だという点である。猫に投与すると致死的な肺水腫を起こすため、使ってはいけない。カルボプラチンは、骨肉腫・悪性黒色腫などに使われ、シスプラチンより腎毒性が少なく、猫にも使える。主な副作用は骨髄抑制である。L-アスパラギナーゼは、リンパ腫・リンパ性白血病に使われる薬で、特徴的な副作用はアレルギー反応（じんましん・嘔吐・血圧低下、重いとアナフィラキシー）である。予防のため、投与前に抗ヒスタミン薬やステロイドを前投与することがある。もう1つ、5-FU（フルオロウラシル）も猫には禁忌で、重い神経毒性（けいれんなど）を起こすため使えない。『猫に禁忌＝シスプラチン・5-FU』は、安全管理上とても重要なので必ず覚えておく。",[44,45,46,47,48,49,50,51],981,982,983,984,985,986,987,988,"2026-07-28T12:02:18.891604"]