1化学療法の基礎と共通の副作用
細胞傷害性抗がん剤は、分裂の盛んな細胞を攻撃する。がん細胞だけでなく、正常でも増殖の速い細胞(骨髄・消化管粘膜・毛根など)も傷つけるため、骨髄抑制・消化器症状(嘔吐・下痢)・脱毛などの副作用が共通して出やすい。
抗がん剤(細胞傷害性抗がん薬)による治療を化学療法という。
これらの薬は、細胞が分裂・増殖するしくみを邪魔して、増殖の盛んながん細胞を攻撃する。
ところが、体の中には正常でも増殖が速い細胞があり、これらも巻き添えで傷ついてしまう。
代表が、血球をつくる骨髄、消化管の粘膜、毛根などである。
そのため、多くの抗がん剤に共通する副作用として、骨髄抑制(白血球・血小板・赤血球が減り、感染・出血・貧血のリスク)、消化器症状(嘔吐・下痢・食欲不振)、脱毛などがある。
とくに骨髄抑制で白血球(好中球)が減ると感染症にかかりやすくなるため、投与後の血球数のチェックが重要である。
薬ごとに、共通の副作用に加えて、その薬に特徴的な副作用(後述)がある。
これを知っておくことが、安全な治療と看護につながる。