1止血異常の大きな分け方(一次・二次/出血パターン)
止血は『一次止血(血小板・血管・vWFが傷口に栓をつくる)』と『二次止血(凝固因子がフィブリンで補強する)』からなる。一次止血異常では点状出血・斑状出血・粘膜出血(鼻血・血尿など)が、二次止血異常では深部の血腫・関節内出血・体腔出血(胸腔・腹腔)が目立つ。出血の『見た目』が分類の手がかりになる。
出血を止めるしくみ(止血)は2段階からなる。
『一次止血』は、血管が傷つくとまず血小板が、フォン・ウィルブランド因子(vWF)を仲立ちにして傷口(露出したコラーゲン)に粘着・凝集し、血小板の栓をつくる段階である。
血管壁の状態も関わる。
『二次止血』は、続いて血漿の凝固因子が連鎖反応してフィブリンの網をつくり、血小板の栓を補強して丈夫な血餅にする段階である。
どちらが障害されるかで、出血の『見た目(パターン)』が変わるのが鑑別のポイントになる。
【一次止血異常の出血】皮膚・粘膜の点状出血(小さな赤い点)や斑状出血、鼻出血・血尿・歯肉出血など、浅く広い出血が特徴。
【二次止血異常の出血】皮下や筋肉の血腫、関節内出血、胸腔・腹腔などの体腔内出血、止血後の再出血など、深く大きな出血が特徴。
この一次/二次の軸に、それぞれ生まれつきの『先天性』と、後から生じる『後天性』があると整理すると、出血性疾患が見通しよく分類できる。