1胆汁と胆道系のしくみ
胆汁は肝臓で作られ、胆管を通って胆嚢にためられて濃縮される。食事が入ると胆嚢が収縮し、総胆管を通って十二指腸へ分泌され、脂肪の消化・吸収を助ける。ネコでは総胆管が膵管と合流してから十二指腸へ開くため、膵炎が胆管炎を併発しやすい。
胆汁(たんじゅう)は、脂肪の消化・吸収を助ける消化液で、肝臓で作られる。
作られた胆汁は胆管を通って胆嚢(たんのう)にいったんためられ、ここで水分が吸収されて濃縮される。
食事(とくに脂肪)が十二指腸に入ると、その刺激で胆嚢が収縮し、胆汁が総胆管(そうたんかん)を通って十二指腸へ分泌される。
胆汁に含まれる胆汁酸が、脂肪を細かい粒にして(乳化)、消化酵素が働きやすくする。
ネコでは、総胆管が膵臓からの膵管と合流してから十二指腸に開くという解剖学的な特徴があるため、膵炎が起こると胆管にも炎症が及びやすい。
このため、ネコでは胆管炎・膵炎・腸炎が同時に起こる『三臓器炎(トライアディティス)』がみられることがある。
胆道系とは、この胆汁の通り道(肝臓の中の胆管から胆嚢・総胆管まで)をまとめた呼び方である。