統一認定試験は、国家資格になる前の民間の統一試験
「動物看護師統一認定試験」は、一般財団法人動物看護師統一認定機構が行っていた試験で、合格すると民間資格の「認定動物看護師」として認定された。機構は2011年に設立され(2016年に一般財団法人化)、2012年に民間の主要5団体が共同で統一試験を実施したあと、2013年から全国統一試験と統一認定が始まった。それまで団体ごとにばらばらだった動物看護師の資格を、ひとつの基準にそろえるための試験だった。
2022年3月で終わり、今は「愛玩動物看護師国家試験」
2019年6月に愛玩動物看護師法が公布され、2022年5月1日に全面施行されて、動物看護師は国家資格「愛玩動物看護師」になった。これに伴い、統一認定試験は2022年3月の実施が最後になった。代わって2023年2月19日に第1回愛玩動物看護師国家試験が行われ、以後毎年2月に実施されている。国家試験の実施を担う指定試験機関(2020年2月27日指定)は、統一認定試験を行っていたのと同じ動物看護師統一認定機構である。そのため、今でも「統一試験」「統一認定機構の試験」という呼び方で国家試験を探す人が多い。
統一認定試験の過去問は、今の対策に使える?
解剖・生理・看護技術など、動物看護の基礎知識そのものは旧試験と今の試験で大きくは変わらないので、旧試験の問題も知識の確認には役立つことがある。ただし国家試験は、機構が2022年4月に公表した「出題基準」に沿って作られている。旧試験はこの出題基準より前の試験なので、出題範囲や問い方が今の試験と一致する保証はない。特に愛玩動物看護師法や動物愛護管理法などの法規は、国家資格化で中身そのものが変わった分野なので、古い問題の答えをそのまま覚えると危険だ。限られた時間で合格を目指すなら、まず今の国家試験の過去問を解き、旧試験の問題は余裕があれば補助的に使う、という順番がよい。
今の国家試験の過去問は第1回〜第4回が公表されている
愛玩動物看護師国家試験の試験問題と正答は、動物看護師統一認定機構の公式サイトで公表されている。2026年10月時点で、第1回(2023年)から第4回(2026年)までの4回分がある。本サイト(VetNurse Study)の「過去問」では、この4回分の791問を必須・一般・実地の区分ごとにまとめ、本番と同じ5択で解けるようにしている。全問に1問ずつ独自の解説をつけており、登録なし・無料で使える。本番と同じ200問・240分で通して解きたいときは、模擬試験(無料登録)も使える。
統一認定試験を受けた・受けられた人の国家試験の受け方
国家資格化の時点ですでに学校を卒業していた人や働いていた人のために、全面施行から5年間の移行措置が設けられている。既卒者・在学者は所定の講習会を受講すると受験資格を得られ、現任者(動物病院などで働いている人)は予備試験に合格すると国家試験を受けられる。統一認定試験を受けられる学校の卒業者が対象になるケースもある。移行措置には期限があるので、自分がどの区分に当たるか、いつまでに何が必要かは、農林水産省・環境省と動物看護師統一認定機構の公式発表で必ず確認してほしい(本サイトの「受験資格」「予備試験」の記事も参照)。