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愛玩動物看護師国家試験の難易度は?合格率の推移から読み解く

第1回〜第4回の合格率は68.6%〜88.9%と幅がある。数字だけでは測れない「本当の難易度」を、試験の合格基準の仕組みから解説する。

合格率だけでは難易度は測れない

愛玩動物看護師国家試験の合格率は、第1回88.9%・第2回68.6%・第3回88.0%・第4回76.0%と、回によって20ポイント以上のばらつきがある。「合格率が高いから簡単」「低いから難しい」と単純に読むと実態を見誤る。理由は、回によって受験者の内訳(新卒者・既卒者・現任者の比率)が大きく異なるため。難易度を正しく理解するには、まず試験そのものの仕組み(配点・合格基準)を知ることが近道になる。

第1回〜第4回 合格率の推移

公式発表(動物看護師統一認定機構)に基づく数値は以下の通り。第1回(2023年2月19日実施): 受験者20,798人・合格者18,481人・合格率88.9%。第2回(2024年2月18日実施): 受験者6,797人・合格者4,666人・合格率68.6%。第3回(2025年2月16日実施): 受験者5,736人・合格者5,048人・合格率88.0%。第4回(2026年2月15日実施): 受験者5,493人・合格者4,174人・合格率76.0%。第1回だけ受験者数が突出して多いのは、法施行時の経過措置により、既に現場で働いていた「現任者」がまとめて受験できたため。第2回以降は専門学校の新卒者が中心の、資格として定常化した規模になっている。

合格基準の仕組みが難易度を決めている

試験は必須問題50問・一般問題100問・実地問題50問の計200問(5肢択一、配点1問1点)。合格基準は2段構えで、①必須問題は補正後得点の70%以上(この基準を満たさないと他がどれだけ良くても不合格=いわゆる足切り)、②一般問題と実地問題の合計は補正後得点の60%以上、の両方を満たす必要がある。つまり「平均して6割取れれば受かる」試験ではない。必須問題(動物看護の基本・生命倫理・関連法規など基礎知識が中心)で確実に7割を切らないことが、合格までの最大の関門になる。

なぜ回によって合格率が変わるのか

第2回(68.6%)は、経過措置対象の現任者が一巡した後、専門学校・大学の新卒者が中心になった最初の回。母集団が「試験対策として体系的に学んだ層」に絞られたことで、相対的に足切りにかかる受験者が増えたと考えられる。第3回(88.0%)・第4回(76.0%)も新卒者中心だが、出題の難易度や必須問題の出来によって年ごとに変動している。今後も回によって合格率が上下することを前提に、「その年の合格率」ではなく「合格基準(必須7割・総合6割)を安定して超える実力」を目標に据えるのが実践的。

結局、難しい試験なのか

一般問題・実地問題の合格ラインは60%で、5肢択一のマークシート方式としては極端に高いハードルではない。一方で必須問題の70%足切りは油断できず、「なんとなく広く浅く」ではなく、必須問題で問われやすい基礎(動物の解剖生理・看護技術・関連法規・動物福祉など)を優先的に固める戦略が有効。過去問を解いて必須・一般・実地それぞれの得点感覚を掴んでおくと、本番での戦略が立てやすくなる。

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※ 本記事は独自にまとめた解説です。合格率・受験者数などの数値は一般財団法人動物看護師統一認定機構の公式発表に基づいています。最新・正確な情報は実施機関の公式発表をご確認ください。