愛玩動物看護師の業務は3本柱
愛玩動物看護師の業務は、①診療の補助、②愛玩動物の世話その他の看護、③飼い主等への愛護・適正飼養に関する助言、の3つで構成される(農林水産省「愛玩動物看護師法に関するQ&A」より)。このうち①の「診療の補助」は、愛玩動物看護師の資格を持つ人だけが行える独占業務と法律で定められている。国家資格化によって、単なる「動物病院のスタッフ」から「法律上の独占業務を持つ専門職」に変わった点が大きな違い。
国家資格化でできるようになったこと
国家資格化以前は、動物病院のスタッフが行う医療行為には法律上のグレーゾーンが多かった。資格制度が始まったことで、獣医師の指示のもとであれば、採血、投薬、マイクロチップの挿入、カテーテルによる採尿などを愛玩動物看護師が行えることが明確になった。獣医師の診療がスムーズに進むよう動物を保定したり、血液・尿などの検体を自ら採取して検査を行ったりするのも、日常的な業務の一部になる。
動物病院での1日の流れ(モデルケース)
勤務先や病院の規模によって幅はあるが、一般的な動物病院勤務のモデルケースとしては、開院前の準備(器具の消毒・在庫確認)から始まり、午前は診察の保定・検体採取・検査の補助、入院動物の投薬や状態観察、午後は手術がある日は器具出し・麻酔管理の補助・術後のモニタリング、診察の合間には飼い主への説明補助や愛護・適正飼養に関するアドバイス、閉院前には器具の洗浄・カルテの整理といった業務が続く、という流れになりやすい。あくまで一例であり、実際の業務内容・忙しさは病院の診療科目や規模によって大きく異なる。
動物病院以外の勤務先もある
愛玩動物看護師の勤務先は動物病院が中心だが、資格を活かせる場は他にもある。ペット関連企業、動物愛護センター、実験動物施設、動物園・水族館など、動物の看護・飼養管理に関わる幅広い職場が対象になり得る(本サイトの「合格後のキャリア・就職先」記事も参照)。どの職場でも「愛玩動物の看護」「愛護・適正飼養の助言」という業務の核は共通しているため、まずは動物病院での実務経験を積んでから他の分野に広げる、というキャリアパスも一般的。